2009年 10月 14日
そもそも となりの家の屋根が邪魔で居間の2階の居間から富士山が見えなくなってしまいました。以前は丹沢の山並みの向こうに見えたのです。今回はまずそこを考えました。3階建てにしよう。それなら隣家の屋根越しに富士山が見える。家族の知恵を総動員して設計しました。 こんな事って 血と汗と涙の結晶である図面をハウスメーカーに持ち込んだところ....意外な、しかも致命的な問題点を指摘されました。ある大きさを超えた3階建ては防火規制上「縦穴区画」というワケのわからん考え方を持ち込まなければならないというのです。簡単に言うと階段の登り口はすべて防火区画として区切れるように鉄の扉をつけ常時閉めておけ、というのです。そんな家ってある? これは容認できない。いままでの苦労はなんだったんだぁー!! ということで暗い気持ちで持ち帰りました。 解決の糸口 この問題を解決したのは85歳になる母の一言でした。じゃあ二階の床を高くしたら? なるほど。しかし1階の天井高を高くしただけでは足りません。では1階の天井裏も高くするか? OK, 1m強高くすれば二階の居間から富士山が見える事になる。しかしただ天井裏を高くするだけではもったいない。じゃあ天井裏を納戸にしよう。どんどんアイディアが出て来て家の形が出来上がってきました。 ある日冷静に考えたら、「なんだこれってあれ程軽蔑していたミサワホームの「蔵」と同じコンセプトじゃないか」。なるほどこういういい点があったんだ。軽蔑してきてゴメン。 いいことずくめ これでいくと高さ1.4mの部屋はその階の面積の50%を越えなければ建築面積に算入されず、しかも2階建て扱い。しかも建築費も押さえられる。いいことずくめです。 これで設計し直しました。2階の個室から蔵へつながる設計にすると、押し入れは最小限ですみます。皆の希望をかなえる素晴らしい設計が出来上がりました。 もちろん断熱的にはQ値1になるよう仕様も考えました。 さあこれでハウスメーカー選びに突入する事になります。
by toshiohm
| 2009-10-14 15:05
| 設計
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