2009年 10月 25日
全館空気循環システム
温かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行く。2階建ての住宅では夏にはどうしても2階が暑くなります。これはいかに断熱を良くしても避けられません。また、南向きの部屋と北向きの部屋の温度差も日照の取得の関係で温度差が生じます。これも断熱の問題ではありません。

恐るべき日射取得
真夏の東京で正午。もっとも日差しが強い時間帯です。もし太陽光線に対して直角に窓がついていたとしたら、1平方メートルあたり約1Kwの熱量が部屋に侵入する事になります。実際には窓と太陽光には角度がついていますから、これにSIN(角度)を掛けた値になりますから、これほどではありません。むしろ日が傾く頃の方が窓の方角によってずっと日射取得がおおきくなります。一般的な家で、窓は20平方メートルほどあり、しかも南向きに付ける傾向がありますので(現在の我が家では40平方メートル)、最大で10kwもの熱量が窓から入ってきます。断熱の良い家では、この分が外に出て行きませんから、全て空調機で除去してやる必要があります。また、日のあたる部屋とあたらない部屋の空調負荷は、大きく異なる事になります。前者に対しては、窓の日射取得を可能な限り制御する必要がありますが、これについてはまた後日書きます。

部屋間の温度均一化
このような状況で温度の均一化を図るには、部屋間の空気を循環させてやる必要があります。法令化された24時間換気でも空気はわずかに部屋間を流通しますが、少し計算すればわかるようにその流通量は全く不足しています。そこで部屋間の空気を積極的に循環させるシステムの導入を考えました。

全館空気循環システム
いままでたくさんのハウスメーカーに説明してきてなかなかわかってもらえなかったのですが、要するに全館空調システムからエアコンを外したシステムと説明すると理解してもらいました。このシステムは大成建設が導入したタルカスというシステムそのものです。全体の温度を平均化するには1時間に2〜3回ほど家の空間をまわすほどの風量が必要です。システムとしては理解されましたが、実はこれを実現するのは大変なのです。
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by toshiohm | 2009-10-25 10:56 | 設計


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