2010年 08月 17日
家を建てたら登記をしなくてはならないのだった。土地家屋調査士に依頼すると10万くらいはかかるらしい。普通の人間にはめんどくさいと感じさせるまで手続きを複雑化しておいて、その手続きを専門とする人間を作り出し、善良でちょっと怠惰な市民から金を吸い取るシステムはこれに限らない。そういった専門家たちには国家試験的なものが介在し官僚とどこかでつながっている。これが気に入らないから運転免許証だって代書屋に頼んだ事は一回もない(一回はあったか)。今でこそ自分でやるのが当たり前のようになったが、一昔前はチョーめんどくさかったのだ。土地を相続したときの登記も自分でやった(正確には奥さんがやった)。お陰で登記書は訂正印だらけになったが、たかが紙切れ一枚どうでもいいのだ。やってみれば何でもできない事はない。だいたいあの程度の事をやって、専門家と称して金をもらうというのは、奥さんの肩もんでお金をとるくらい恥ずかしいことではないのかとさえ思ってしまうのだった。 さて、新築の登記は表題登記と権利保存登記というのがあるみたいだ。表題登記をやるために法務局の出張所に二回程行った。一回目はやり方を聞いて必要書類をもらい、二回目は必要書類を作成しこれでいいかを聞きに行ったのだ。もっとも面倒なのは建物の図面を指示通りに作製する部分。B4という自宅のプリンタで印刷できない用紙で作らねばならないし、なぜかミリ単位で寸法を書き込む必要がある。有効数字なんておかまいなしだ。木造だからミリ単位の意味もない。しかしそんな事を応対に出た疲れ果てた感じの係長に言っても始まらない。「昔からそうやっております」からだ。だがそんなことは些細な事だ。問題は建築の確認申請では二階建てで通っているのに、登記上は三階建てにしなければならなくなったことだ。理屈はわからんがそうしろというからそうすることにした。そのおかげで二階三階の図面は作り直しだ。しかも面積も微妙に変わってくる。2階から2.5階への階段の扱いが違ってくる事による。これを計算しなおした。面倒くさい事は面倒くさいが、エクセルを使って二時間もあればできる。次に引き渡し書の表題が二階になっているので、登記にあわせて三階として書き直してくれという。あーわかった。わかりましたよ。書き直せばいいんでしょ、書き直せば。どうせ自分がやるんじゃないし。ということでハイレンハウスさんにはもう一度引き渡し書を書き直してもらい、印鑑証明ももらってきてもらった。あとは提出するだけとなったのだ。 これで終わりと思ったら、ちがった。これは受けとったという事であり、登記はこれから現地調査を行って不具合があれば修正し最終的に受理されるらしい。この係長の言葉の端々から伺われるのは、ナントカ調査士にやってもらえば面倒はないのにということだ。その場合にはおそらく現地調査もしなくて済ませるのかもしれない。そうは問屋がおろさないのだ。 もともとこんなことは建築業者の設計が確認申請のついでにやってしまえばお互い殆ど手間もかからないのに、わざと縦割りの別建ての手続きにして仕事を増やし自分たちを忙しくしているだけやないかー。なぜか関西弁になってしまったが、ホント行政のムダとそこに巣食う「専門家」を省いていただけないものか。 英語のブログも書いてます Small Talk in English 英語で話そう
by toshiohm
| 2010-08-17 22:07
| 税金・登記など
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