2011年 03月 26日
いらいら
本当にいらいらするのは、未だにどこからどれくらいの放射能が放出されているかわからないことだ。そうこうしているうちにタービン建家に高放射線量の水が溜まり、どうも原子炉からの水らしい。この水は本来ならそれほど高い汚染レベルにはならないはずなのだが、作業員がβ線火傷を負うほどのレベルになっているのは、炉心溶融か著しく損傷している証拠に違いない。これはかなり悪い方のシナリオだ。現在の溶融レベルもわからなければ、これからそれが進展するのかもわからない。これが進展して放射線レベルがあがり、誰も近づけなくなるのがほぼ最悪のシナリオだ。外部電源による冷却機能の回復も絶望的になる。そうなったときにどのような始末を考えているのだろうか。その辺は全く解説されていないようだが。
原子炉を冷却できなければ確実に溶融・損傷は進展するであろう。そんな中、個人的には一番心配していた海水による冷却を真水に変えてくれたことはよかった。蒸発潜熱によって冷却を担保していたとするなら、内部にたまった塩の量は大変なものになっているはずだ。冷却性能は著しく低下していた可能性がある。米軍が協力してくれなければどうなっていたのだろうか?
気になるのはホウ酸を一緒に注入したことだ。これはまだ核反応を警戒している証拠だろう。制御棒の健全性は保たれているのだろうか?
特に心配なのは3号機だ。これはプルサーマルだから溶融はことさら問題なのだが、そのことについてもあまり触れられていないのはなぜだろう。
救いはここ二日三日の各地の測定結果を見ると、落ち着きを見せていることである。北西の強い風が吹いたことも一因かもしれないが、第一原発付近の線量も低下傾向であり放出量も落ち着いているような感触はある。下図を見ると様々なピークが観測されているが、それぞれとイベントとの関係が必ずしもキチンとつけられているわけではなく、これといったイベントなくピークが出ている物もある。いかに現象が把握されていないかがわかる。
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しかしそれにしても考えられるシナリオとその対策の全体像を示してもらわないと不安でしようがない。

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by toshiohm | 2011-03-26 23:13 | 住み心地


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