カテゴリ:建築( 13 )

2010年 07月 10日
庇考
部屋を暗くせずに夏の日射侵入を防ぐ。この一見矛盾した概念をいかに実現するのか、さんざっぱら考えた末が、この写真の通りだ。これは南側の窓群、午前11時。梅雨の晴れ間の強烈な太陽がどしゃ降りに降り注いでいる。
影をご覧いただきたい。右上の窓は庇がついていない。雨樋が少し庇の役目をして上部20%くらいが影になっている。二階中央の窓は出幅60cmの庇を窓の上40cm高さにつけた。完璧に影で覆われている。一階右側も出幅60cmの庇をつけたが、窓高さが210cmあるので、下部30%ほどから日差しが差し込む(70%日射制限)。一階中央の窓は上部から45cmセットバックしているので庇を省略した。上部40%程の日射が制限されている。一階左側の窓は90cmセットバックだが軒の位置は高い。それでも70%位は日射制限されている。さらに前にあるハナミズキによって木漏れ日的な効果がもたらされている。
状況に機敏に対応したまあまあの結果ではないか。一階の右二つの窓は大きいのでさらに外付けのロールスクリーンを設置し、完璧な直射の遮蔽を行っているから、少し日が傾いても大丈夫なのだ。
現在60cm出幅の庇を40cm窓上に取り付けているが、じゃあ30cm出幅のものを20cm上に取り付けてもおんなじじゃないかと思うスルドイ人もいるだろう。いわゆる相似というやつだ。ところが、だ。特に日差しが高い場合には前者の方が遮蔽距離が長く、同じ遮蔽率を後者で得ようとするとさらに下げて取り付ける必要が出てくる。そうなると庇がより視界に入りやすい。要するにウザったいのだ。しかも部屋は暗くなるし、冬の低い日差しは入ってきにくくなる。だから多少無理しても出幅の大きい庇を少し上目に取り付けた方がよいだろう(残暑の頃の傾いた日射には不利だが)。今回のこの庇の選択には値段を除けば完全に満足しているが、部屋が暗くなる事を恐れて2階右側の庇を最後にやめてしまった事を少し後悔している。
ちなみに西側の窓は庇は殆ど役に立たないので、全て外付けスクリーンで対応した。日射制限は夏の冷房の死命を制するのだ。
c0215738_23433918.jpg

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-07-10 23:48 | 建築
2010年 07月 09日
開帳
なんかやけにスッキリしたな、と思ったら足場がはずれていた。で、でかい。
大きさとか広さとかは実物で見てないとなかなかわからないものだ。図面が嘘を就く訳ではないけれど我々は容易に錯覚してしまうのだ。
OH邸は道路から平均1.5mの高さの土地に建っており、しかも基礎土台も55cm高さ、中二階収納スペース付き、とムキになって高くしたおかげで、道路からは相当見上げるかたちになる。図面では決して考慮される事のないこの見上げファクターによって、でかさが強調され図面からの印象と違ってくる。
壁紙もそうだ。小さいサンプルで見れば、ベージュに近い白とか、少しピンクがかった白とかいろいろ悩んでみるが、できてみれば実に些細なことであったと気付くのだ。全部ただの「白」にすぎない、と。大衆の中に個が埋没してしまった、といったところだろうか。
ただ、全ての個性が埋没してしまったかどうかは、実はまだわからない。なぜなら今日時点で壁紙はまだはり終わっていないからだ。そのとばっちりで電気工事の方々は最後まで忙しい。壁紙が終わらないとスイッチ類の仕上げができないのだとか。
しかし、ここまでくればあとは「楽勝」だ、と現場監理のNさん。土曜日で全て終了、日曜日に清掃、火曜日に完成検査、C値測定へと淡々と進むのみだ。
オーニングも取り付け完了。トイレも設置完了。洗濯物干し用の金具やツタを這わせるための釘などはいつでもやってもらえるそうなので、心配する必要もなさそうだ。
c0215738_21162457.jpg

c0215738_21171935.jpg
左の写真は二階トイレのドア。二階の4枚のドアは予算の関係で全て国産の最低グレード品で我慢しようとしていたところ、きっと不憫に思われたのであろう、S社長のご厚意により4枚とも立派な輸入ドアにしていただけたのだ。幅80cmはトイレのドアにしては立派すぎる程立派だ。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-07-09 21:26 | 建築
2010年 06月 29日
80人工
毎度レンガねたで申し訳ないが、これにはちゃんとしたワケがある。なにしろ80人工かかっているのだからそれ相当の扱いをしなければ申し訳ないだろうというワケだ。
この数字は二人で働いて40日かかることを意味している。80人つれてくれば一日で済む計算だが、さすがに人が多すぎて足場に登れない人まで出てきてしまうだろう。いずれにしても驚くべき仕事量だ。
実は迂闊にもつい最近まで施主はバルコニーの手すりの内側までレンガ張りとは知らなかったのだ(写真)。これは少しばかり塗り壁にしても金額的メリットがないということもあるらしいが、なによりも立派に見えるのだ。一時はなんとムダな事をと憤った施主だが今ではそれは深い感謝の念に変わっている。
c0215738_16523924.jpg

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-06-29 17:23 | 建築
2010年 06月 24日
曲線
「ここは曲線にしてよ」「....わかりました」
この一見無邪気な会話の結果が下の写真だ。これにかかった作業を推定してみると、曲線状の枠組みを切り出して作る。曲線の下端をつける。レンガタイルを曲線状に並べる。このレンガの支えをつける(レールがないから)。水平配列のレンガと整合させるレンガを一枚ずつ曲線にあわせてカットする。まだあるかもしれない。直線の場合と比べてどれだけ大変なことであろうか。
確かこの部分の追加費用は発生していない。ただただ申し訳なく。無知ほど恐ろしく、また強いものはないのだ。
c0215738_942371.jpg
    玄関ドアをあけて外を見るとこうなっている。アーチ上(曲線)にしてもらった。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-06-24 09:05 | 建築
2010年 06月 12日
ちゃくちゃく
外壁と内壁が同時進行しています。木工事、電気工事、配管工事で10人以上。一生懸命に仕事されていました。

c0215738_17332265.jpg
写真上はレンガレールが貼られた状態です。よく見るとレンガをひもで吊るしているのが見えますが、鉛直を出したものと思われます。レール貼りは終了したようでした。

c0215738_1733517.jpg
コーナー部分にレンガを貼った状態です。寸法に合わせてレンガをカットして使っています。だから大変なのか。

c0215738_17344288.jpg
壁に棚を設置する部分や階段の手すりがつく部分はこのように間柱の間が板で補強されます。少しは耐震補強にもなるかも。









英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-06-12 17:45 | 建築
2010年 06月 02日
材料支給
棚板やデスクトップは材料を支給します(支給した方が安かったので)。「こうして欲しい」を紙に書いて工事監理のNさんに現場で説明しました。これをもとに必要な板材(ゴムの集成材です)の寸法を逆に教えてもらってこちらで発注して支給します。オーニングも支給します。工事もオーニング会社にお願いしますが、取り付ける部分の補強や取り合いはNさんがキチンと考えてくれていて本当に感激します。そのほか壁にフックを付ける部分の補強や、ダウンライトの追加、変更などなど。大手に頼んでいたらとてもこんなにこまめな対応はしてもらえなかったはずです。
c0215738_2054919.jpg

現場では直径30cmもあろうかという全館空気循環の太いパイプが屋根裏をのたうつように走っています。こんな大掛かりなものを考えていたわけではないのだけれど。。。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-06-02 20:54 | 建築
2010年 05月 31日
窓の取り付けが始まりました。
「きれいな窓だね」と営業のAさんに言うと, 申し訳なさそうに「実は窓の事でお話があるのですが」
こういうときは嫌な話に決まっている。
「実は勝手違い(左右逆さま)の窓がいくつか入ってきてしまいまして」
なんでこんな事が起こるんだろう?。話をちゃんときくと勝手違いは全部で4つ。そのうち3つは勝手違いでもまったく問題なし。しかし一つは両開き窓の一つが勝手違いではいかにもおかしい。ただこういうときは本能的に「何とかしてあげたい」と思ってしまうので、「まあ仕方がないか。」。。。こう言ったか言わないかのうちに現場監理のNさんが「これはまずいよ。ガラスはそのまま使えるので枠だけ航空便で送ってもらえば工期的にも間に合うかも知れませんのでその方向で。」と言ってくれたのでその場は一件落着。Nさん、頼りになります。
「なんでこんな事が起こるんだろう?」と営業のNさんに聞くと「まだよくわかりませんが英語でやりとりしていますのでそのせいかと。。。」輸入にまつわる言語障壁の問題はよくある話です。ただ先日も社長のSさんがスェーデンに出張していたとか。その際の会話は英語なはずですよね。日本語と同じようにはいかないのはわかりますが、これって本当に英語の問題?
これを除けば着々と進んでいるようで、これからは毎日中の様子が変わっていくのでしょう。内部造作、木工事を担当して下さる3名の職人さんYさん、Iさん、Kさんに紹介されました。よろしくお願いします。
c0215738_922643.jpg

母の部屋の木枠トリプルガラス窓です。全体に窓を大きくしすぎたかな?



英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-05-31 09:22 | 建築
2010年 05月 24日
野地板
屋根裏の一部です。野地板が貼られていました。これで今日の雨でも中が濡れる事はありません。と言いたいところですが所々雨漏りがしていました。これくらいはしょうがないか...でも明日の雨はさらにひどくなるようです。一階にも足場で跳ねた雨が入り込んでいて、密閉された床下に入り込んでいるかもしれません。早く床下換気装置を回したいものです。
いよいよ明後日に棟上げの予定です。
c0215738_0114757.jpg


英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-05-24 00:12 | 建築
2010年 05月 21日
小屋組
垂木が組まれています。もう少しでこれも終了です。
「いやー大変だね。今まで年間100棟くらいやった事もあるけど、2x10(ツーバイテン)で小屋組は初めてだよ。これからもないと思うけどね。いやー重かった。」と棟梁のSさん。
お陰さまで、垂木の間にアイシネンがたっぷりと200mm以上充填され、夏の強烈な日差しから、室内を守ってくれるはずです。
c0215738_21233570.jpg

あと3日程で、構造関係は終了。室内で問題のあった2カ所は雨が降る予定の来週月曜、火曜に垂木にビニールをかけて行うそうです。棟上げは25日の予定です。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-05-21 21:25 | 建築
2010年 05月 14日
2階壁組、2.5階床組
さらにもう一階積み上がりました。

c0215738_219972.jpg

2.5階の床からの眺望です。あーよかった。隣家の屋根の高さがわからなかったので、果たしてどれくらいこの屋根が邪魔になるかが夫婦で気になっていたところ。これならOK。この方向より少し右に富士山が見えるはずです。壁がないので開放感があります。この後すぐに足場にネットがかけられてしまいましたので、こういう開放的な見晴らしもこれが最後になってしまいました。

c0215738_2195867.jpg

2階床に立って2.5階のスキップフロアを見たところ。おにいさんが歩いているのが2.5階フロアです。思っていたより2階との高さの差があるように感じます。床の厚みを15mm標準のところを28mmにしてもらったので、重くて作業が大変だということです。ご苦労様です。でもそのお陰で歩いた感じがしっかりしています。

c0215738_1245872.jpgc0215738_21113811.jpgネールガンとその釘です。まさにマシンガンのようで、どうもこういうものには興味がそそられます。壁工法は分厚い板に釘を打ち込むのが大変。厚いものでは10cm以上あります。それを一瞬にして貫いてしまうのですからおそろしい。。。棟梁のSさんもご自分の足の甲や太ももでその威力の程を思い知ったとか。想像もしたくない話ですな。引き金を引きながら、銃口部(右下)が板などで押されると釘が打ち込まれる仕組みです。左上にあるノズルは圧縮空気とのつなぎ口です。十分に活躍してもらって工期内の完成を!


英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2010-05-14 21:31 | 建築