カテゴリ:良かった事悪かった事( 2 )

2010年 10月 24日
良かったこと(3)
4. 空気循環
循環風量は24時間換気の5倍。これが全館空調の送風性能(弱運転)だ。20分に一回屋内の全空気が入れ替わるくらいの量に相当する。家中の空気を階段上踊り場のガラリ(40cmx120cm)からまとめて吸い込んでまた各部屋に分配している。その風速が絶妙なのだ。わずかに風を感じる程度なのに各部屋の温度を均一に保つのに十分な風量を確保している。夏はもちろん全館空調として冷房として使っていたが、現時点では送風で空気循環させているだけだ。これで日中日差しが差し込む部屋とそうでない部屋、一階と二階の温度差は十分に解消される。
例えば昨日(23日) 朝9:30 の場合
一階南側リビング(日差し有り) 24.7℃
一階北側玄関ホール  24.1
一階北側洋室  24.0
二階南側リビング(日差しあり) 24.8
二階北側洋室 24.4
二階南側洋室 24.5
という具合だ。日差しの差し込む南側は若干温度が高くなっているものの、体感的には家中どこに行っても同じ温度だ。この事はもちろん偏執狂的な断熱のお陰でもある。しかし高断熱であるが故に外に逃げていかない分、内部のローカルな発熱は十分な換気によって分散させる必要があるのだ。
この絶妙な空気の分配は天井裏を這い回る直径20cmはあろうかというフレキシブル配管によって初めて可能だ。送風機からの距離の遠近によって発生する圧力損失(送風抵抗)とそれにともなう送風量の増減を、この太さが本質的に小さくしている。また、調整機能があって二階と一階の風量比を調整できる。例えば夏の冷房は二階の風量を多めに冬はその逆といった使い方ができる。さらにプライベートコントロールが二カ所あり、例えば高齢の母の部屋は自由に風量を制御できるようになっている。まず文句のつけようがない。

数多くの住宅展示場をまわったが、OH邸の大きさでは全館空調機は必ず二台必要だとどこでも言われた。あの断熱で有名なTホームでさえもだ。二台も必要なら諦めざるを得ない。今回施工してもらった空調屋さんは、この厳重な断熱を考慮すれば1台ですむかもしれないが6馬力の空調機でないと保証できないと言った。しかし実際には5馬力(4KW)一台で押し通して(自己責任ということで)、今年の猛暑を悠々と乗り切ったのだ。これは断熱と遮熱の勝利以外の何ものでもない。本来なら4馬力でも足りただろう。しかし4馬力の場合に標準とされる送風機の風量が不足するのでやむなく5馬力のものを採用した。

ただ全館空調もいい事ばかりではない。採用したデンソーエースは200Vの低圧電力で運転される仕様だ。これは日中も電気代が安いことと、太陽電池の売電と別勘定なのでとてもいいのだが、その代わり基本料金が4KW契約で4000円/月もとられる。送風しかしない季節には電気代的にとても不利になる。全く使用しない月は基本料金は半分になるが、送風機を使って温度均一化をするのでどうしても使う事になる。
また、低周波音がある。夜間は少し気になる。
メンテの問題もある。空調機はどれくらいもつのだろうか?夏しか使わない予定だが...
価格も安くはない。24時間熱交換換気システム2台込み(これは法令上仕方がない)で270万だった。ただ、空調機なしの単なる空気循環システム(配管と送風機だけ)を見積もってもらってもそれほど安くはならない。熱交換換気システムはいずれにしろ必要だし、あの太い配管をかなりの長さで家の中14カ所に分配するのだ。工事を見ているとそれくらいかかっても仕方がないと思えてくる。

それにしても今年の夏が暑かったせいだろうか、全館空調は予想以上に家族の支持を得ている。


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by toshiohm | 2010-10-24 22:21 | 良かった事悪かった事
2010年 10月 23日
良かった事(2)
3. 断熱
朝6時40分。外の気温は13℃台まで冷え込んだ。家の中の気温は平気な顔で24.1℃だ。昨夜寝る前に見た午前1時の室温が25.2℃(外気温16.5℃)だったから、たった1度しか下がっていない。暖房は全く使っていない。明け方冷え込まないからいまだにタオルケット一枚で寝ている。
そうあって欲しいと願っていたことではあるが、実際に体験してみると信じられないような気にもなるのだ。良かった事の筆頭はやはり断熱ということになるだろう。
壁の断熱アイシネン140mm以上、屋根は220mm以上、トリプルガラス木枠窓。この仕様が威力を発揮している事は間違いないが、これだけ外気温の低下に対して室内気温の落ち方が小さいのは、次なる熱容量的な理由もあると思われる。
1.  床下には床暖房用の蓄熱モルタルが80mmほどの厚みで敷かれている。夜間に床下換気をして床下の空気を屋内に吹き出させる形で循環させているため、この蓄熱層の威力で一定の温度に保たれている。
2. ほぼ正方形断面の家であるため表面積に対する体積が大きく従って表面積あたりの熱容量も比較的大きい。30mmの床材、大空間の収納に置かれた多くのがらくたも貢献しているのかもしれない。
恐らく冬に向かって床下蓄熱層温度は徐々に下降し、家全体の温度も徐々に下降して行くと思われるが、これほどの緩和が起こっているのはホントにありがたい。
ちなみに無暖房で外の平均気温との温度差は6℃から7℃くらいで維持されているようだ。これは生活熱だけで維持されているということだから、夏はこの分を冷房で取り去っていたという事だ。生活熱は家族構成や生活スタイルで変わってくるだろうが、それにしても無暖房はありえても無冷房というのはあり得ない。


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by toshiohm | 2010-10-23 08:27 | 良かった事悪かった事