カテゴリ:住宅建築の問題( 8 )

2010年 06月 22日
すきま風
C値は概略の外壁一平米あたり、何平方センチの隙間があるかを示すもの。要するにすきま風指数みたいなものだ。ハイレンハウスはアイシネン施工が基本であり、隙間は発泡ウレタンが埋めてくれることになっており、実はC値に対してそれほど気にしていなかったのだ。C値1程度は出ますという事も聞いていたので安心もしていたし。
ところが、だ。先日ハイレンハウスで建築した方のブログを読ませてもらっていたところ、建てた家(冬に竣工)が寒いと言っておられるではないか。原因を探したところ、なんと窓枠の下からのすきま風だった! これを塞いだら暖かい家になったというが、これは何だ??? これじゃ断熱にいくら高いカネ出しても全部むだではないか? 
早速ハイレンハウス側の申し開きを聞く事に。この件の原因は何で、どう対策されて、どうわが家に反映されているのか、と。
原因はまず、このお宅がハイレンの標準2x6外壁でなく、2x4を採用された事。細かい説明は省略するが、要はテラスドア枠と床との間に通常隙間なくかませる板材が2x4ではかませらなかったことによる。それでも通常ならそんな事故は起きないのだが、このときは事情により、窓を設置したときと内装で施工業者が変わったかららしい(現場監理は何をやってたのかということになるが。。。この時はNさんではなかった)。
で、わが家の場合はというと、もともとこの二つの原因が排除されている(現場監理もしっかりしたNさんに代わっている事を考えれば3つだが)から安心ということになる。
気になるのは、このお宅の場合、家が暖まらない程のすきま風があってもC値測定で2以下というハイレンハウス基準を満たしていたということだ。一体C値って何なんだ? 2でこれなら、それでは大手メーカーのC値5以下(次世代省エネ基準がこうなってるからこうしてるんだろうが)という基準は、高気密住宅と呼んだら殆ど詐欺ではないか。一平米あたり5平方センチの孔が開いてりゃ気密と呼べない事ぐらいはわが家の馬鹿犬のクーちゃんだってわかる(わからないか^^)。教訓としては、やはりC値はできるだけ低くしなくては、という極めて定性的で精神論的な方向が示されただけだ。精神論というならわが家の場合はせめて今からでも窓枠等のコーキングをさらに根性で行ってもらうことをお願いした次第、(本日行ってみるとたしかに実施されていたのを確認)。後は測定結果を待つのみ、か。
確かに構造上、現場発泡ウレタンの吹き付けはC値をとりやすく、窓の取り付けさえ気をつければ良さそうなことがわかるが、それで達成できるのは1前後なのかもしれない。C値というのはあくまでも平均値であって漏れのある部屋とそうでない部屋が平均化された数値である事も気にしなければならない。部屋間の温度差が出てしまうからだ。そう考えると平均値で管理する限り、C値は1に満足してはいけない。そこからもっと性能をあげようと思えば、もう一つ気付きのレベルをあげなければならない。どこをもって気密の最終防衛ラインとするかの思想も当たり前のことながら大事なように思う(内装材と窓枠との間をコーキングしてもその裏(外側)で窓枠と窓枠をはめ込む枠の間に隙間があれば殆ど意味はない。内装材は内部では継ぎ目でどうしてもリークしその継ぎ目の長さは途方もなく長い)。
C値向上がいかに大変か、ハッピーさんの施主施工^^ブログが大いに参考になる。



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by toshiohm | 2010-06-22 14:46 | 住宅建築の問題
2010年 02月 01日
地盤調査
c0215738_21223322.jpg地盤調査が今日行われました。スウェーデン式サウンディング試験というものです。「サウンディング」というので超音波でやるものだと思っていましたが、全く違っていました。これは槍のような鉄の棒(ロッド)に荷重をかけた状態で回転させ、25センチ沈むのに何回転したかで地盤の耐力を測定するものです。OH邸の敷地は関東ローム層の上なので基本的には問題ないようです。しかし、地下室跡は深さ1.5mほどのところにまだ床が残っており、そこでロッドは行き止まりです。その上は埋め戻してあり、地表からそこまでの地盤は柔らかだということです。恐らくその下は大丈夫なはずですが、その上1.5mが軟弱な場合はどうなるのでしょうか。
ハイレンハウスのS社長も見に来られました。調査結果を待ってまた対策を話し合いましょうということでした。地盤の問題は素人には手の出せない問題です。結局われわれは専門家の意見を聞くことしかできません。重大な問題なだけに悩むところです。

右の説明図はジオテックのホームページからお借りしました。

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by toshiohm | 2010-02-01 21:25 | 住宅建築の問題
2009年 12月 22日
ついにその概要が! 住宅版エコポイント制度
住宅版エコポイント制度の概要が国交省から出されたことをiBookさんのブログで知りました。のぞいてみると、OH邸が
  (2)エコ住宅の新築(a又はbに該当するもの)
   a)省エネ法のトップランナー基準相当の住宅
   b)省エネ基準(平成11年基準(省エネルギー対策等級4))を満たす木造住宅
に該当する事は間違いありません。
恐らく該当している事を証明するための様々な手続きが必要なのだと思いますが、まず必要とされている、以下のいずれかの書類
   a)住宅性能表示制度(省エネルギー対策等級4)の設計住宅性能評価書
   b)長期優良住宅の認定通知書又は適合証
   c)住宅省エネラベル(第三者評価)の適合証
   d)フラット35S(省エネルギー性)の適合証明書
のうち、おそらく a)または c)あたりがとりやすいように思いますが、またしても第三者評価。
ということはそのような第三者機関に認定を受ける必要がある。ということはそこにお金を払う必要がある。ということは認定機関は儲かる。ということはそのような機関は天下りを受け容れやすくなる。
最後のところに若干の論理の飛躍があるようにも思いますが、世の中こんな構造になっている事が家造りを通じておぼろげながら見えてきました。ほんと勉強になります。
また設計のアトリエ果蔵Sさんにご苦労をかける事になろうかと思います。なにとぞよろしく。
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by toshiohm | 2009-12-22 09:46 | 住宅建築の問題
2009年 11月 18日
エコモク
我が家は作り付けの棚や、机が多くなってしまったので、その棚板の金額が結構大きくなりました。幸いハイレンさんは施主支給オーケーなので、どこかいいところがないか探しました。ありました。その名もecomoku。再生木材や集成材を扱っています。面白そうだったので元浅草の事務所を訪ねました。
いろいろな木材のサンプルがおいてあるそばで若い四代目がお相手してくれました。おもしろいのは従業員の皆さんの事務机のトップが異なる種類の集成材でできていて、集成材のサンプルにもなっている点で、イメージがつかめます。いろいろと正直にざっくばらんにお話いただけました。
こちらの指定の大きさにカット、面取りまでしてくれるそうです。従ってムダがでません。しかも本来なら大工手間まで安くなってもしかるべし、です。価格もAICAなどに比べて十分に安い。例えば棚板によく使われるゴムの集成材は1立米38万円です。例えば t28 x w450 x L1800の板で5800円です。AICAの定価だと3倍以上、ビルダーの割引価格でも2.5倍くらいします。しかも非常にきれいなウレタン塗装を平米4800円でやってくれます。日曜大工用に小さい単位でもやってくれます。
なんでこんなに価格が違うんだろう。施主が何もしなければそのまんま。住宅価格は施主の面倒な思い(楽しんでもいますが)に比例して低下するものなのか? それほどたいした額ではないのですが。。。ホントに建築業界は他の業界に比べてどこかおかしい。 ビルダーが利益を上げるのは当然。ただ、もっと施主がわかるようにして欲しいと思うのは私だけでしょうか?
それはそうと、ここへ行くのに御徒町駅から随分迷いました。寒い中長い時間歩いたからか、気分が悪くなり、事務所に着いたときには多分発熱していました。お話ももっと聞きたかったのですが、短時間で切り上げざるを得ませんでした。家に帰ったら案の定高い熱がありましたが今はなおりました。日曜大工で食卓を作るなんて時にはまた訪れたいところです。
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by toshiohm | 2009-11-18 09:16 | 住宅建築の問題
2009年 11月 10日
排煙規制
お陰さまでこのブログのアクセス数は日ごとに増えて、昨日は560回を記録。ほんとかなという気もしますが、おそらく昨日は国家戦略局などのキーワードが効いたのでしょう。しかしそれを割り引いても、たくさんの方に読んで頂いているとなると、いい加減な事は書けない...かもしれない^^。
さて、窓のことです。窓はまだ最終的に決まっていません(大丈夫か?)。理由の一つに排煙規制というまたしても馬鹿げた法律があります。延べ床面積が200平米を越えると適用されます。天井より下80cm以上の壁についている窓面積の合計が部屋面積の1/50以上なければならないという規制です。要は排煙のためには高いところに窓がいっぱいついていないとだめということ。例えば勾配天井にしたり、ハイスタッドで270cmの天井高にしたりすると、天井下80cmの位置は上がってきます。窓というのは普通人間が居住して外が見られる位置に設定しますから、天井が高くなったからといって上に取り付けたりしません。そこでこの排煙規制に引っ掛かってきてしまうのです。これを避ける方法は二つ。天井を下げるか、窓を上げる。窓を上げると言っても窓の位置を上にずらす訳にもいきませんから、窓の大きさを上に長くなるように変更しなければならない。あるいは高い位置に窓を追加する(しかも開閉できなければならない)。しかし、これは断熱上どうなの?という事でいろいろ波及します。設計のSさんが考えて下さっていますので結果を見て又考えます。

それにしても国というのは、「国民というのは愚かなものだから、オレタチが守ってあげなければ何をしでかすかわからんもんね」という思想でみごとに貫かれています。昼のワイドショーや乱立するお笑い番組、クイズ番組などを見ていると国民がそう思われても仕方がないなーと思うことも多々あります。愚かな国民とそうでない国民にわける訳にもいかず、ある程度一律に法規制することも必要でしょう。しかし、この排煙規制の場合も意味がわかりません。火事になったときに排煙するのでしょうか?そうすれば火のまわりは速くならない?防火窓は割れにくくしている訳ですから矛盾しています。きっと理由はあるのでしょう。だが、居住者が排煙に関して規制された窓に対して、どういうときに何をしたらいいのか全く知らされていない状況で設備だけは規制されている。これは一体お金が多くかかる以外に何の意味があるのでしょうか? しかも200平米以下なら、排煙する必要はないのでしょうか? 200平米以上でも以下でも八畳間は八畳間です。
愚かなのは国の方だぞ。
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by toshiohm | 2009-11-10 08:33 | 住宅建築の問題
2009年 11月 04日
材工
設計した図面の中に仮想的に住んでみるのは楽しい作業です。一刻も早く家が完成しないかと待ち遠しい気になります。しかし同時にいままで気がつかなかったいろいろなものが必要な事に気がつきます。その代表的なものが棚や造り付けの机です。
いつかウェルダンノーブルハウスの営業Kさんに棚一ついくらぐらいですか?とお聞きしたところ「高くて数千円ですから、あとから追加しても大した金額になりません」と言われ、なんとなくそんなものかと思って、どんどんハイレンハウスにお願いしてきました。
先週部材のカタログを貸していただき、どのような部材がいいのか選定しようと思い見ていると、棚板の価格がばかばかしく高い。先日ホームセンターで見た価格に比べて2から3倍(ちゃんとした材質まではわかりませんが)という感じがします。DAIKENのキャビネットなども、カタログ価格はニトリの5倍ぐらいしたりします。まさかカタログ通りの値段ではないとは思いますが、ここでもか、といいたくなります。キッチンと同じでカタログ価格をつり上げておいて、施工業者が値引率を自由に設定でき、利益幅も自由にできる。あるいは定価をつけてもカタログ通りだと説明できる。すなわち洋服のバーゲンセールの手口ではないでしょうか。これはいかにも不透明です。施工業者が利益をある程度のせるのは当然ですが、施主に見えない形で潜り込ませるなら、それは不信感につながります。建築業界のこの慣習はきっと長年、施工業者と部材・機器メーカーとの間で培われて来たのでしょう。しかし、そうだとすれば、もう古い。大勝建設や前田建設のように追加仕様に対しても原価と利益は分離して表示する会社も現れています。やはり、業界もChangeの時期なのでしょう。
そういえば、「蔵」の部分の床材は丈夫でさえあれば、最も安いものでいい事に気がつき、探してみようと思いました。しかし自分で探してみると材料費は分りますが施工費がどうなっているのかが見積書からは不明。「材工」という言葉はくせ者です。例えば平米で1万円となっている床材を、インターネットで見つけた平米5千円の床材に変えていただいたら、いくらという事になるのか、ということです。施工費が平米5千円ですといわれてしまえば同じになってしまって安くした事にならない。これはハイレンハウスに伺ってみればわかることなので次回忘れないようにしよう。
インタネットが普及して材料は安いものが自分たちで探せるようになってきました。しかし施工費は我々にはわかりません。悪徳な業者はこの部分で稼ごうとするかもしれません。やはり、施主側が様々な工程や部材の相場を知る事が必要とされるゆえんです。納得した上でWINWINの関係が施主と施工業者の間では必要ではないでしょうか。
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by toshiohm | 2009-11-04 22:37 | 住宅建築の問題
2009年 11月 02日
許認可の不思議
ミサワホームの蔵というコンセプトは、屋根裏収納を拡張したもので、部屋高さ1400mm以下であれば階に算入されないという盲点を巧みについたものです。従って例えば一階の上に140cmの収納部屋(蔵と呼んでいる)を作り、その上にさらに居室を作っても3階建てにならないばかりか、その収納部は床面積に算入されないので容積率の規制に対して有利になります。以前にも書きましたが、我が家もこの蔵を一階の上に作りその上にリビングを設ける事で、リビングの高さを上げ、今まで隣家の屋根が障害になっていた丹沢・富士の眺望を取り戻すことができるように設計しました。ただ、ハイレンハウスに、3階建てを巧みに回避したこの画期的なプランを持ち込んだとき、設計のSさんは誉めてくれるどころか、これが可能かどうかはわからないとのたもうたのです。なぜなら、二階の居室や廊下からこの蔵にアプローチができるような設計では、所轄官庁によっては3階と見做される可能性があるということなのです。だってミサワホームがやってるじゃないか!といいたくなりますが、確認申請はそんな甘いものじゃないらしい。c0215738_22131662.jpg例えば世田谷区ではOKであっても目黒区ではだめということがあるという。それだけではなく、担当者によっても良かったり悪かったりする。そんなバカなことがあるかといいたくもなります。そこでミサワホーム(右図)に聞いてみました。「目黒区なら全く問題ありません。しかもミサワだけがOKという訳でもありません。なぜなら、特許も切れたので最近では積水さんやダイワさんも盛んにやっておられます。」という答え。アキュラホームも蔵と同様のコンセプトのモデルハウスを持っていたのでそこでも聞いてみました。この会社にはミサワからかなりの人を引き抜いているらしいのですが、そこでもミサワと同様の答えでした。
ミサワと同様のコンセプトをSさんが申請してそれでも不可といわれる可能性があるとすると、一体どういう力学で物事が決まっているのか、役所というのは本当に不可解です。建築業界というのはその監督官庁を含めて、どこかいかがわしさが漂っているような気がします。許認可という一種の権力にまつわる天下り先の確保や、饗応、そういった姿がちらつきます。防火窓の認定にしても、輸入窓に関して輸入業者それぞれが認定を受けなければいけないなど、非関税障壁以外のなにものでもない。建設族議員を頂点とする利権の構造も崩れつつあると期待していますが、末端まで行き渡るにはまだ時間が必要なのかもしれません。
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by toshiohm | 2009-11-02 22:13 | 住宅建築の問題
2009年 10月 29日
住宅機器価格の奇々怪々
キッチン、洗面、トイレなどの住宅用機器を検討しています。驚くのはこれらの機器が奇々怪々な価格設定になっていることです。ニトリで買えば4〜5万円のキャビネットが20万〜30万円の価格になっているような気がします。
住宅メーカーが見積もってくるこれらの機器の値段もまた不思議です。大体のメーカーは40%から50%は定価から値引かれています。ウェルダンノーブルハウスが見積もって来たINAXのキッチンはなんと65%引きでした。だったら最初から価格を下げとけよといいたくなりますが、これは住宅機器メーカーが住宅メーカーによって「割引率を広く変えたり、住宅メーカーが乗せる利益を住宅メーカーサイドで幅広く自由に設定できるようになっているためと思われます。
家の風呂場が使えなくなってあわててユニットバスを購入したときは、殆ど定価で買わされました。そのときはこちらも切羽詰まっていたので足下を見られたのです。本来50%引きで売っても利益が出るものを定価で請求書に書くことができるようなメーカーの価格設定なのです。住宅機器メーカーとハウスメーカーのなれ合い関係、悪しき慣習だとおもいます。
ハイレンハウスは大体50%の値引率で、65%引きのウェルダンノーブルハウスと比べると一見それ程の差がないように見えますが、実は50/35、すなわち50%も値段が違う事になります。この差は大きい。キッチンに贅沢できるというのは、なぜか何ものにも代え難い価値が奥さん連中にはあるようです。この点は、ウェルダンノーブルハウスを気に入った一因なのかも。ウェルダンノーブルハウスの方がおそらく発注実績が多いでしょうから、仕入れ価格が違ってハイレンハウスとしてぎりぎり出しているのかもしれません。
施工業者と住宅機器メーカーの関係がなんとなく不透明な感じがするのは私だけではないと思います。だいたいこういうところで客の分らないようところに利益をこっそり忍び込ませるという根性が気に入らない。最初に接触した大勝建設という建築会社は、住宅機器メーカーへの購入伝票を全て客に提示して、この部分で利益を取っていない事を証明するシステムを取っています。これは裏を返せば、不透明な利益を普通の業者は住宅機器からもあげているということになるのでしょう。ちなみに利益は全体の請負金額の何%という形でとっています。
タカラのキッチンが奥さんも母も気に入ったようですが、いままで検討して来たイナックスのキッチンと比べて、どのグレードのものがどの買値価格に対応しているのか、ショールームでは全くわかりません。結局タカラの営業さんがハイレンハウスへ見積書を持って行き、そこでハイレンハウスが幾ばくかの利益を乗せたり、いままでの付き合いを考えたりしながら、見積もり価格を提示してくる事になるのでしょう。我々は、何が行われたのか詳細を知る事はできません。これ、なんとかなりません?
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by toshiohm | 2009-10-29 08:54 | 住宅建築の問題