<   2011年 03月 ( 12 )   > この月の画像一覧

2011年 03月 31日
最悪は脱したか
わからないながらも、この一連の大事故の先が少し見通せるようになってきた。現在の炉心冷却が継続できるのなら、放射能の大気放出はゆっくりと減少して行くであろうという予測だ。各地の放射線レベルが低下していることからもこれは伺われる。こと地上の汚染に関しては最悪は脱したかもしれない。

問題は炉心冷却の方法だ。これは注水によって担保されている。だが入れた水はどうなっているのか。炉心に水をかければ蒸気になる。蒸気はまた水に戻すか、蒸気として放出するかだが、蒸気放出は好ましくないし、現在までに数回しか行われていないようだから、恐らくサプレッションチャンバ(圧力抑制室)に導入されて水に戻しているのだと想像される。ここで不思議なのはサプレッションチャンバに蓄えられている水が沸騰しないのかということだ。ここは海水などで積極的には冷却していないはずだ。沸騰してしまってもおかしくはない。時折格納容器の圧力が上がりすぎたのはこのためかもしれない。だが、あまり問題視されていないところを見ると、どういうわけか冷却されてここで水に戻っているということなのだろう。そのおかげでサプレッションチャンバの水は満杯になってしまった。なってしまった、というか、なるに決まっている。一日あたりの注水量は200m3。サプレッションチャンバの水はもともと3000m3入っている。もう3000m3の気積がある。事故発生後15日でサプレッションチャンバは満杯になっているはずだ。現に満杯であることが先日確認された。わかりきったことが起こっただけなのに、なぜみんな新たな発見のように言ったのかは謎だ。タービン建家の水たまりは、これが漏れ出てきているに違いない。

放射性物質はもともと大量に燃料棒の中にある。だが、まずペレット、次ぎに被覆管、圧力容器、格納容器、原子炉建家、と鉄壁と見られた5重の防護は電源喪失という一事でやすやすと破られてしまった。それでもまだ放射性物質の大半90%以上は燃料棒(もう棒とは言えないかもしれないが)の中にある。しかし今はそれを注入された水で徐々に外へ向かって運び出し拡散していることになる。本来なら満杯になることがわかりきった外部からの水の注入ではなく、内部で循環する水で冷却すべきだし現在もそこに向かって努力をしているのだが、全機が正常に冷却系を復活できる可能性は少ないのではないか。そうなると、冷却水の処理は新聞でも言われているように大変な問題だ。水は漏れる。海へ、地下水へと。最終防衛ラインは現在この水際になってしまった。特にサプレッションチャンバが破損しているとされる2号機は高濃度の冷却水が出てきているだけに深刻な問題だ。このラインの防衛は難しい。溢れないように注意して信頼性の高い貯蔵タンクに移すしかないのかもしれない。海洋の汚染はこれからも続く可能性も高い。注水を不要にするために、くみ上げた汚染水をもう一度供給して冷却することはなぜできないのだろうか。その水の汚染のレベルは上がっていくだろうが、少なくともきれいな水を新たに汚染させて全体量を増やすことはない。是非考えてもらいたい。(誰かがとっくに考えているだろうけど)。汚染レベルが上がるのがいやなら方法はある。問題になっているのがヨウ素だから、硝酸銀と反応させればヨウ化銀として沈殿する。フィルターで除去できるではないか。セシウムだって吸着除去可能なはずだ。
海洋汚染も深刻だ。野菜はそこにじっとしているが、魚は動き回る。食物連鎖もある。日本産の食物輸出は全滅となる可能性もある。

後は、「爆発的事象」が絶対に起こらないことを祈る。それさえなければ、日常生活という意味では徐々に収束に向かいそうな雰囲気が見えてきた。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-31 22:03 | 住み心地
2011年 03月 28日
ひどい話
ひどい話だ。ヨウ素134が昨日の発表通り29億ベクレルの高い値でタービン建家に水たまりを作っているなら、核分裂の継続を考えざるを得ず、本当に事態は最悪のシナリオだと昨日ここに書いた。しかも中性子が観測されていないなど現象が矛盾しているとも書いた。その夜に東京電力はこのデータを訂正した。

違う心配が出てきた。我々が矛盾していると気がつく程度のことをしかも重大な事象を解釈もなしに垂れ流したという事実だ。よほど現場は混乱しているのだと思う。無理もない。もうすでに事故から16日経過し彼らは寝ることも犠牲にして対応にあたっているのだから。しかし、冷静に判断できる人を明らかに欠いているということも明らかになったわけだ。これは極めて心配な事態だ。ここは政府も専門家を現場に送り込むなどして態勢を建て直す必要があろう。今現在、現場の指揮系統、体制はどうなっているのだろう。

それにしても原子力安全保安院は頭に来る。彼らは一体何をやっているのだろう。現象の理解もせずにただ発表し、データに訂正があると、「東京電力にはこういうことのないように厳重に注意した」という。何様のつもりだろうか。公表した間違いデータの物理的意味を理解していなかったとという意味では彼らも同罪だろう。本来彼らがデータを解釈して現象を理解し、正しく国民に伝わるようにする立場ではないのか。昨日のデータも矛盾する点があると注釈付きで発表するならするべきだった。現場は大変なのだ。原子力保安院が正しく報道しなければ誰がやるのだろうか。データの解釈もできない連中だというのなら、早くやめさせた方がいい。こんな経産省のお抱え機関はやめて第三者機関を早急に立ち上げるべきではないか。

現場で作業されている方々。東京電力はどんなに悪者にされても当然かもしれないが、現場で対応に当たっている中間管理職や作業者には心から敬意を表したい。過酷な労働条件労働環境の中、不安と戦いながら,現象もろくに理解できない頼りない本部の司令に従い、日々変化する状況に対応すべく、必死に作業を行っておられるのだろうと思う。こうなってしまった現在、あなた方のがんばりだけが今かろうじて日本を救っている。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-28 08:31 | 住み心地
2011年 03月 27日
どこに収束させるのか
昨日、誰も現場に近づけない状況になるのが最悪のシナリオだと書いた。今日の報道はその最悪に近づいているのではないかと思わせるほど深刻だ。2号機のことだ。通常の1000万倍の放射能レベルというだけで驚いてはいけない。注目すべきはヨウ素134が異常に高いことだ。ヨウ素134は半減期が50分程度。ちゃんと核反応が3月11日に収束しているならば、とっくになくなっているはずだ。ではなぜ今頃出てきたのか。それは燃料内で未だに核分裂反応で作られているからではないのか?昨日書いた真水にホウ素を加えて注入した事実も合点がいく。未臨界のウラン核反応は継続しているのだろうか。だとすれば中性子が観測されていないのが不思議だ。誰かヨウ素134の由来を説明して欲しい。

現在の燃料の発熱量はどれくらいと見積もられているのか?きっと見積もりようがないのかもしれない。一刻も早い外部電源による冷却再開が望まれるのだが、今回の超高放射性漏洩水によって逆に手がつけられない状態になっている。これを最も恐れてきた。なんとか漏洩水を取り除く手だてが一刻の猶予もなく行われることを祈るばかりだ。

今日のNHKで東大の関村先生が、漏洩水のレベルは格納容器内のレベルと同じになっていると述べられたが、もしそうなら事態はかなり深刻だ。

外部電源→冷却系の復活→冷温停止の努力は何が何でも続けるべきだが、平行してそろそろ、現在の努力が続けられなくなったときに最終手段としてどこに収束させるべきかを議論する時なのかもしれない。すなわち、原発区域内を隔離範囲として封じ込め、そこから放射性物質を一切外に出さない手だてだ。原子炉→格納容器→原子炉建物→敷地内必要なら半径数キロメートル以内と多重の区域を設定しそれぞれどのような手順でどのような隔離を行うのか早急に検討しておく必要があろう。こうなればあれ程ばかにしていたチェルノブイリの事故が参考になるだろう。また各号機で異なる対応が必要となる可能性も高い。

これはもちろん本当に最終的な手段だが、少なくとも最悪でもここまでという図を示すことは安心感を与えることにならないだろうか。それともある種のパニックになってしまうのだろうか。もう検討を始めているが公表していないのだろう。そうでなければおかしい。

チェルノブイリとの違いは核分裂生成物は原子炉内にまだあるということだ。この違いは非常に大きい。これをどううまく使っていくのかが大事だ。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-27 21:06 | 住み心地
2011年 03月 26日
いらいら
本当にいらいらするのは、未だにどこからどれくらいの放射能が放出されているかわからないことだ。そうこうしているうちにタービン建家に高放射線量の水が溜まり、どうも原子炉からの水らしい。この水は本来ならそれほど高い汚染レベルにはならないはずなのだが、作業員がβ線火傷を負うほどのレベルになっているのは、炉心溶融か著しく損傷している証拠に違いない。これはかなり悪い方のシナリオだ。現在の溶融レベルもわからなければ、これからそれが進展するのかもわからない。これが進展して放射線レベルがあがり、誰も近づけなくなるのがほぼ最悪のシナリオだ。外部電源による冷却機能の回復も絶望的になる。そうなったときにどのような始末を考えているのだろうか。その辺は全く解説されていないようだが。
原子炉を冷却できなければ確実に溶融・損傷は進展するであろう。そんな中、個人的には一番心配していた海水による冷却を真水に変えてくれたことはよかった。蒸発潜熱によって冷却を担保していたとするなら、内部にたまった塩の量は大変なものになっているはずだ。冷却性能は著しく低下していた可能性がある。米軍が協力してくれなければどうなっていたのだろうか?
気になるのはホウ酸を一緒に注入したことだ。これはまだ核反応を警戒している証拠だろう。制御棒の健全性は保たれているのだろうか?
特に心配なのは3号機だ。これはプルサーマルだから溶融はことさら問題なのだが、そのことについてもあまり触れられていないのはなぜだろう。
救いはここ二日三日の各地の測定結果を見ると、落ち着きを見せていることである。北西の強い風が吹いたことも一因かもしれないが、第一原発付近の線量も低下傾向であり放出量も落ち着いているような感触はある。下図を見ると様々なピークが観測されているが、それぞれとイベントとの関係が必ずしもキチンとつけられているわけではなく、これといったイベントなくピークが出ている物もある。いかに現象が把握されていないかがわかる。
c0215738_2310093.jpg

しかしそれにしても考えられるシナリオとその対策の全体像を示してもらわないと不安でしようがない。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-26 23:13 | 住み心地
2011年 03月 23日
人智
「人智の及ばぬ」「想定外」といっても何をもって人智というのか、何を想定していたか
が問題だろう。

人類の進歩と言われるものは、まず進歩して次に反省するというプロセスの繰り返しだ。
新しい技術も、その時点での人智がなかなか及ばぬが故に新しい。想定すると言っても
新たなものに対して想定できることは自ずと限られる。そして「人災」が起きる。

鉛公害、水俣病は言うに及ばず、水害でさえも堤防という技術で河川や海に打ち勝ったと
想定して本来居住不可能かもしれない場所に家を建てる。水害が起こるたびに反省する。
堤防は高くなってゆく。高くする基準はそれまでの水害の経験、即ち「人智」だ。そして
百年に一度、千年に一度の水害で再び水没する。

自然は人間のことなんか、お構いなしだ。悲惨、酷いといったって、それは人間から見て
のことであって、自然はその赴くままに赴く。自然を畏れつつも人はそこに住み続ける。

自動車は日本で毎年数千人の人を殺している。自動車がなければこの数千人が命を失わず
にすむのだ。しかし人は自動車をなくす方向には動かない。死者を減らすための方策を考
えて自動車に乗り続ける。その間にも毎年命は失われて行く。口先で命の尊さを唱えながら
実は利便性を優先させてきたのだ。これが我々の選択してきた道だ。

そう考えると原発も同じことのように見える。事故が起こった。想定外の事態が起こった
からだ。では想定を変えて1000年に一度の津波に耐えるようにしましょうというのが今
までの道であり一見それでいいように思える。果たしてそうだろうか。そこには違和感が
ある。核反応を人間が制御するということ自体に何とも言えぬ不気味さを感じてしまう
のだ。これは遺伝子操作に対して感じる違和感と同種のものだ。

宇宙は確かに核反応で成立したにしても、生命は核反応の終焉した穏やかな化学反応の海
で生まれ、心地よく進化のプロセスを歩んできたのだ。核反応の持つ桁違いのエネルギー
を「人智」でどこまで手のうちの穏やかな海におけるのか。それこそ「人智」の及ばない
ところだ。

地球温暖化で世界的に原発建設のラッシュが今まさに起ころうとしている。事故の可能性
は数に比例して増加する。世界の電力を原発でまかなうことはいい知れぬ恐怖だ。
原発はもともと「繋ぎ」の技術でなければならない。石油が枯渇する。人類のエネルギー
需要はとどまるところを知らない。石油から新たなエネルギー源が登場するまで原発が
リリーフしその間なんとか事故なく過ごして欲しいという位置づけだ。本来我々は原子力
が繋いでいる間、必死で次のエネルギー源を考えなければならなかったはずだ。しかし、
いつしかイージーな道に堕してしまった。

底にあるのは経済原理だ。そして一方で高度なエネルギー消費に支えられた国民の生活
の「満足」がある。安全だからといって高いエネルギーコストは国家の危機でもある。企業
はそして労働は海外へと出てゆく。失業が増える。経済が弱れば新聞テレビはここぞとば
かり政治家の無能を書き立てる。要するに国民が同時には成立しない二つの物の両方を
欲しがっているのだ。

今回の大災害は我々への警鐘かもしれない。どちらも欲しがる幼児的な要求を漸くにして
捨てる時期なのだと。経済を選択しながらよりよい方向を模索する今までのやり方は、少
なくとも原発に関しては破綻している。

では原子力の先のエネルギーは何か。考えてみればこれが問題なのだ。自然エネルギーで
は足りぬ。高い。石油はいずれなくなる。核融合は放射性物質は劇的に減るにしても、核
反応にはかわりない。資源はいずれ枯渇する。結局は地上に降り注ぐ恵みの太陽エネルギ
ーを超えて我々はエネルギーを使うことができない。再生可能なエネルギーこそが神から
真に我々に与えられた使って良いエネルギーなのだ。それを我々は平等に分かち合い、
その範囲で生きていくのがまっとうな生き方というものだ。今は経済という名の下に分を
超えてしまっている。

今こそ国民のコンセンサスとして、尺度を「経済」から「環境・安全」へと転換し、今は
高くても安全なエネルギー技術の開発に国家的使命として推進するべきなのだろう。これ
は我々の次の世代に日本発の技術を残してやることでもある。これほどの災害を経験した
国は少ない。今こそ国を挙げて、世界の潮流がどうであろうと、石油後のエネルギー技術
を開発する時なのかもしれないのだ。

しかしいずれにしても我々が見栄えのためや、安いからといって垂れ流し的に使ってきた
エネルギー消費をもっと意識を持って劇的に落とすことはさけられない。寒さ暑さに耐え
る。馬鹿げた番組をテレビで見続けるのはやめて本を読む。公共交通機関を充実させる。
電気自動車を普及させる。排泄物からのメタンを使う。建物という建物はすべて北欧なみ
に厳重に断熱する。全ての乗り物もだ。できることは何でもやる。

全世界の人口一人一人が日本人なみのエネルギーを消費する権利があるとしたら、それ
が実現された結果は考えたくもない。エネルギー先進国が自ら劇的削減する努力なしに、
世界の格差は絶対になくならない。貧しい国は貧しいままいてもらうことを前提として
の先進国の繁栄だからだ。

国際環境会議を見れば各国の思惑が入り交じり、効果はいつも疑問だ。しかし、日本は、
日本だけは、「みんなでやらなければ意味がない」という議論から離れて、劇的なエネル
ギー削減をやってみせるのだ。やってみせると一人一人が決意するのだ。国際的競争力は
落ちる。経済は低迷するかもしれない。だかこの未曾有の危機において、それを甘受して
ゆく覚悟を我々はいまなら持てるかもしれない。どのみち、これから経済は縮小して行く。
それなら毅然として大義を持って堂々と誇り高く縮小していきたい。それこそが我々が
次世代に残せる数少ないものかもしれない。



英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-23 11:50 | 住み心地
2011年 03月 22日
問題の切り分け
問題は今なお放射性物質が原発から放出され続けているのか、いるとすればどれくらいなのかだ。今日の読売新聞に興味深い測定結果が出ている。
c0215738_1155025.jpg

この図は17日から21日までの4日間の3号機から北西に500m離れた地点での放射線量率の推移を放水との関係で記してある。興味深いのは4日にわたり全体には減少していることだ。ほぼ1.7分の1になっており、放射性ヨウ素の減衰曲線(1.47分の1)に近い。所々急激に増加しているが、これは放水によってある程度「火消し」に成功しているように見える。
ここから浮かび上がるのは

1.まずいずれかの爆発的事象で放射性ヨウ素が比較的大量に一度に放出
  され、あたりに付着した。そのときに北西方面の飯舘や福島市が汚染
  された可能性もある。(これらの放射線量率もヨウ素の減衰曲線よりも
  若干速い速度で漸次減少している)。
2.その後は放射性ヨウ素の放出量は激減し、最初に付着した放射性ヨウ素
  だけが、自然崩壊して減衰していく。
3.使用済み燃料(特に3号機)からは、おそらくは温度上昇にともなって
  時々放射性ヨウ素が放出されるが放水によって急激に減少する。

すなわちあらっぽく言えば、放射性物質の放出の最大値は過去にあって、それが現在も放射線を出し続けているが、放射性物質の放出はその後有意に減少しているということだ。その意味で最大の危機は脱しているかもしれない。しかし降雨時に急激に風下各地の線量率が上昇するところを見るとまだ完全に放出が終わったわけではないことは確かだ。
しかし主たる放出源は落ち着いているにしても、問題は時々上昇する数値であり、これは使用済み燃料が水没できないことによる可能性が高くこれを制御下に置くための手法があるのかが今後注目される。昨日も書いたように放水だけならかなりの長期戦を覚悟せねばなるまい。ルーチンワークになるにつれ放水作業員は次第に英雄視されなくなり、いたずらに被曝していくことになる。この辺の手立ても大切だろう。
ただ、原子炉本体の方もいまだ予断を許さない。こちらは外部電源による冷却が再開できるかが鍵だ。
まだまだいろいろあるが、少なくとも問題の切り分けができてきたような気はするのだが。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-22 11:06 | 住み心地
2011年 03月 21日
3号機で何が起こっているのか
3号機には今日現在4000トンが放水された。1200トンのプールの容量は大幅に越えた。しかもまだ放水を続ける必要があるという。発熱量に比べれば異常な反応と言わざるを得ない。しかも放水後の放射線量の減り方が少ないのは非常に気になる。
恐れるのは、プールの底が抜けて使用済み燃料を水が覆えなくなっている可能性だ。そうなると放水を何ヶ月もいや年単位で継続する以外には、打つ手は殆どなくなってくる。高温で被覆管が破れ低温では放出されないセシウムの放出が始まる。セシウム137は何度も言うように半減期が長く長期間環境にとどまる。すでにセシウムは放出されている。それは2号機のサプレッションチャンバが破れたせいか、3号機4号機の使用済み燃料が一時的に高温になったためかわからないが、徐々にではあっても環境の放射線レベルが低下傾向にあったのは、放水による温度低下で使用済み燃料からの放射能放出が一定の落ち着きを見せてきていたためかもしれない。しかし水がためられないのでは電源が来ても根本解決は難しくなる。
普通に考えれば4号機の方が発熱量が一桁大きいのだから状況は悪いはずだ。それなのに3号機にばかり放水するのはなにか知らされていない重要な事を懸念してのこととしか思えない。
もう一つ放水で格納容器を冷却している可能性も否定できないが。非常に気持ちが悪い。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-21 17:42 | 住み心地
2011年 03月 20日
やっぱり
一昨日、福島第一原発3号機のプールは報道されているように5日程度で蒸発してなくなるような事はあり得ないと書いた。なぜメディアはこれを報道しないのだろうと思っていたらようやく昨日、しかも米国から報道された。
----------------------------------
4号機プールに亀裂か 米専門家分析
2011.3.19 18:48
 米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は18日、東日本大震災で被災した福島第1原発4号機について、使用済み燃料プールに亀裂が入り、冷却水が漏れている可能性があると報じた。米原子力規制委員会(NRC)の複数の原発専門家の分析として伝えた。ー中略ー
 NRCの専門家は同紙に対し「(地震発生から)数日だけで、これほどの量の冷却水が蒸発するのは疑わしい」との見方を示した。亀裂の原因としては、地震の強い揺れや、それによる機材の落下が考えられるという。(共同)
-------------------------------------
やはりそうだったのだ。これは発熱量の大きい4号機に対しての記事だから、ましてや発熱量が一桁小さい3号機ではプールの水は簡単に蒸発しない。恐らくプール下へじゃじゃ漏れなのだろう。昨日の大規模な放水は恐らくプール下の隔室からプールまで全て満たしてしまおうということなのかもしれない。なぜこの事を誰も報じないのか。いつも何かが隠されていると感じてしまう。

また昨日、ホットスポットが発生しており、すでに有為に放射性物質のfalloutが堆積していると書いた。するとその後枝野さんからほうれん草からヨウ素131とセシウム137が、原乳からヨウ素131が検出されたとの発表があった。やはり来るものが来たという感じだ。子どもの頃米ソの核実験でfalloutに大騒ぎしていた事を思い出した。当時も雨には濡れるななどの注意が何度も喚起されたものだ。放射性ヨウ素は半減期が8日だから一週間もすると半減する。しかしセシウムは半減期30年でなかなか減って行かない。これも救いはまだ量が少ない事だ。今後の広範な調査が待たれる。


英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう

[PR]

by toshiohm | 2011-03-20 07:24 | 住み心地
2011年 03月 19日
セシウム
まだおかしな事がある。

福島市の放射線量が高止まりしている事だ(3月17日現在)。北西の風が吹いていれば同市は風上のはずだ。ではなぜか?ここはいわゆるホットスポットになってしまった可能性がある。即ち複数回の爆発的事象の内のいずれかにより放射性物質が巻き上げられ、風向きや気象条件により同市付近に下降し堆積した。先日の霧島の噴火による火山灰の降下に似ている。巻き上げられ風に運ばれて特定箇所に多く堆積する。線量的には大騒ぎする必要はない。まだウォームスポットくらいかもしれない。しかし放射性物質の顕著な降下と堆積は食品を通じて体内に摂取される可能性が高く、体内被曝ということになれば、外部被爆とは全く異なる。また、長時間レベルが高いままだと外部被爆としても問題なしとは言えなくなるだろう。

救いはまだそれ程レベルが高くない事だ。なんとかゆっくりでもこの値から下降して行って欲しい。また、たまたまここがホットスポットになったとするなら、二度そうなる可能性は極めて低くこれ以上高くなる事も原発で更なる事態悪化がない限りは考えにくい。

しかし安全というのなら政府はセシウム137の濃度分布を公表すべきではないか(持っているのか?持っていないとしたらそれもまた問題だ)。半減期が長いし体内被曝としてはカルシウムの代わりに骨に蓄積される悪玉だからだ。もし汚染の可能性があるのなら住民に対して対策しなければならない。政府はおそらく大丈夫という感触を持っているのだとは思うし、いたずらに住民を恐怖させる必要はないが、安全ならばデータを出して欲しい。隠せば疑ってしまう。

福島の手前、原発から10kmの浪江や福島に近い飯館村はさらに高い線量が観測されている。こちらはどうなっているのか? あれだけ高い値を発表しておきながらその後のフォローがないのはどういうわけだろうか。我々一般庶民にしらされていないだけか? あるいはマスコミも問題がなくなると忘れてしまうためか。後者であって欲しいが。

福島県庁のHPにデータがありました。低下傾向ですが以前高いレベルのようです。)

今日、自衛隊が1から4号機の上空から温度を測定した。それによれば全て100度以下であり、昨日書いたことを裏付けているように思える。何のための放水だろうか。まさか放射性物質を洗い流しているわけではないだろうが。

英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-19 19:43 | 住み心地
2011年 03月 18日
3号機の白煙は格納容器からではないか?
おかしい。計算が合わない。
本日、問題の原子炉4機のプールに保管されたの使用済み燃料の発熱量が発表になった。
今一番問題とされる3号機の発熱量は20万Kcal/hrだという。プールの水量は1200トン程度。
とすると蒸発にかかる時間は158日。しかし事故が起こってからまだ5日しか経っていない。
たった5日で失われるなら何か重大な間違いを誰かがしているのか?
あるいは地震によりもともとプール内の水が著しく減少してしまったのか。しかしプール周りの
設計を考えると水は容易には失われない。一度地震の揺れでプール内から外に出ても再び
プール内に戻るようになっているはずだからだ。発熱量が一桁違っていたとしても15.8日だ。
4号機の使用済み燃料の発熱がちょうど一桁大きいから発表が間違った可能性はあるかも
しれない。ただそれでもまだ3倍計算が合わない。
しかしもし発表の発熱量の値が正しいのなら、プールの水はまだまだなみなみと燃料を覆って
いるはずなのだ。とすれば3号機の白煙は本当に燃料プールから生じているものなのだろうか?
格納容器からの水蒸気ではないか?とすれば、今水をかけているのはとんだ茶番だ。
使用済み燃料の発熱量が一桁大きい200万Kcal/hrの4号機プールにもまだ水が残っている
ことが確認されたのだから、20万の3号機に残っていないわけがないのだ。
不思議なのは誰もこの点を指摘していないことだ。

新聞社に電話したが、どこも今日はつながらなかった。気になって仕方がない。


英語のブログも書いてます
Small Talk in English 英語で話そう
[PR]

by toshiohm | 2011-03-18 22:30 | その他