2010年 09月 01日
祝 1000Kwh 達成
スクリーン上に派手な花火が打ち上がった。46日間での達成だ。一日あたり22Kwh。
1Kwの太陽電池の一年間の平均的発電量は日本ではおよそ1000Kwhと言われているから、仮にそうだとするとOH邸6Kwパネルの容量では46日間で760Kwhということになる。これに比べればかなり優秀な成績にみえるが、最も発電量の多い夏期のしかも記録的な日照り続きであればそう威張れた数字でもないだろう。
南南東向きに24枚、西南西向きに9枚のパネルを設置したおかげで夕方までかなり粘る。しかしパネルの設置位置に関してはもう少し検討の余地があった。時間帯によって屋根やベランダの影になってしまう場合があるのだ。その影を少しでも少なくなるような置き方があったはずだ。また屋根の形状、傾斜は太陽電池の枚数や効率が最大になるように当初の設計から考慮すべきであった。これからの住宅は単なる意匠としてのデザインに環境問題として具備すべき性能に関するデザインをうまく融合させて行く必要があるだろう。これができる建築家が今後は必ず重要になる。今回は(といってもこれが最初で最後だが)そこまでできなかった。今後新築される方々に期待する次第なのだ。

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# by toshiohm | 2010-09-01 12:41 | 省エネ・太陽電池
2010年 08月 31日
騒音対策・断熱追加施工
今日は朝早くからハイレンハウスの現場監理Nさん、大工さん二人の計三人で24時間換気の騒音対策と、ダクトスペースの断熱工事に来てくれたのだった。

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騒音対策はロックウールで送風機(写真1:黒いボックス)を囲ってしまおう(写真2)というわかりやすく直接的な計画だ。いわゆる臭いものには蓋というやつだ。静かになってくれれば蓋してくれてこちらは一向にかまわない。おかげで騒音はかなり低減したが、低周波の音はまだ残っている。これくらいなら許せるかと思ったのだが、Nさんは妥協しない。振動が吊り下げてある根太を伝わってきている可能性が高いので、吊り下げ部にダンパをかませられるか空調屋に聞いてみるとのこと。また送風機自体にホントに問題ないのかもう一度みてもらうそうだ。ほんとにいい加減にはしない人だ。たしかに騒音は夜になってみないとわからないので最善を尽くしてくれるのはありがたいことだ。
ダクトスペースの断熱の方は壁の内側から人が入れる程度の四角い点検口をあけて、どういう断熱法が可能か見てみるということで、慎重に穴をあけ、分厚いアイシネンをはがし、ベニヤを切って見る。ダクトスペースの中は内側は見事に断熱されていなかった。中は思ったよりも広いし、これならアイシネンが吹けそうな気もするが、代替法としては発泡スチロールビーズやセルロース繊維などの吹き込みというのもあるらしい。それにしても中が見えるというのはいかに安心なことか。堂々たる正道だ。しかし圧倒的に手間がかかる。それにひきかえ小さい穴をあけて盲滅法アイシネンを吹いたらどうかなどという自分の考えがいかに愚かにして姑息だったことか。
ちなみに、先日空調屋さんが来てくれたときに外側にダクトスペースを置く場合に外側で断熱するのが普通かどうか聞いたところ、内側だけで外側ではしないのが残念ながら普通です、ということだった。そんなもんですか。世の中。それでもそこからこっそりとエネルギーは逃げていくのだ。


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# by toshiohm | 2010-08-31 14:51 | トラブル
2010年 08月 27日
24時間換気装置の騒音
昼間はちっとも気にならないのだが、夜寝る時になるとはらわたに響くような超低周波の音が天井裏から響いているのに気がついた。気がついた、というくらいだからそれ程ひどい訳ではない。寝室とトイレの上あたりだ。空調機を切ってみる。音は変わらない。じゃあ24時間換気装置を切ってみる。するとどうだろう、あたりはシーンと静まりかえってしまったのだ。こんなにうるさかったのか。
原因がわかれば、夜中は換気を切って寝ればいいだけの話ではあるが、早速現場監理のNさんに電話したところ、一昨日空調屋さんをつれて見に来てくれた。天井裏に入って調べてみると、24時間換気の送風機からの振動らしいが、送風機は振動・騒音対策として上から吊り下げられており、しかも送風機自体に異常はない。原因はおそらく共鳴でしょう、ということで、後日防音材としてロックウールで囲ってもらうことになった。
共鳴というのは本来厄介でどこかの部分が送風機の周波数と一致する固有振動数をもっているという事で、振動を減衰させるだけでは効果が不十分な場合もあるからだ。固有振動数をかえるだけならその部分に重量物を置くだけでも事足りる。ただどこだかわかっている必要があるのだ。配管でごった返している屋根裏では特定はむずかしいかもしれない。これは、まず対策をしていただいて、その後の話だろう。
懸案のダクトスペースの断熱欠損の話をNさんから聞いた。断熱施工を行うために人が入れるほどの穴を壁に内側からあけて、確実に施工してくださるということだった。穴は7カ所ほど必要で、断熱施工の後、壁板、石膏ボード、壁紙と復旧工事を行わなければならない。とすればかなり大掛かりな工事になる。断熱はアイシネンの業者に一度見てもらうということであった。騒音の方は換気を切ればいいだけの話だが、こちらの方はそうはいかないので、施主としてはこれで大安心だ。ほんと、頼りになります。変な所に家造りをお願いしていたらひょっとしてこの件は泣き寝入りしていたかもしれない。
Nさんの帰り際に「他に何かありますか?」と聞かれたが、その他は大満足なのだった。

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# by toshiohm | 2010-08-27 15:33 | トラブル
2010年 08月 25日
現地調査
例の疲れ果てた感じの係長だ。誰かに運転させて家の外に車を待たせ、一人で乗り込んできた。いい度胸だ。が、なぜかいつも決して目を合わせようとしない。遠慮がちに上がり込むとすぐさま二階に。そこでOH邸施主自らがエクセルで作成し会社のプリンタで出力して提出したB4の各階平面図をファイルから取り出して、われわれに言い訳するかのように
「ちょっとこの辺の構造がわからなかったもので」
この辺とはスキップフロアあたりのことだ。確かに少し図面ではわかりにくいかもしれない。「はーはーはー」と納得の相槌をうちながら図面通りに実際の構造を追ってゆく。全館空調のダクトスペースのところにきた。この部分は二階面積から除外していいということになったのだが、実は半分もの入れとして使っている。触れられたくないやましい部分だ。だが扉がついているのですぐにわかってしまった。
「こ、これは物入れですか?」
「は、はい当初はダクトスペースとして全部使う予定だったのですが半分ですんだので。」「ただダクト関連の部品が入っています」なんて、いいわけがましく言ってみる。
「う、うーん........ま、まあこれはダクトスペースでいいとしましょう」
助かった。ことあるごとに「めんどくさい」とか「えーっ!そんなことまで僕にやらせるんですかー?」とか「お役所は無駄なことばっかりやらせるんですね」とか「市民をいじめて楽しいですか?」とか今までさんざん彼に言ってきたことが、能面のような表情の下で実はボディーブローのようにきいていたのだった。
次に3階扱いとなるスキップフロアの部分だ。出窓下を一カ所もの入れとして使っている。これは面積に算入しなければならない。家具が置かれていて見えはしない。疑う様子はみじんもなく通り過ぎた。10分ほど見て回っただろうか、
「これで図面通りであることは確認できましたので、あとは登記書を印鑑ご持参で取りに来てください」
と、落着だ。寸法を測るわけでもなく、さらっと見たという印象だった。基本的に性善説なのだろうが、性善説は性悪説よりもうんと楽なのだ。
なぜ登記面積にこだわったか。これで固定資産税が決まってくるという説もあるからだ。これを彼にズバリと聞いてみると「私どもではわかりません」だった。聞くだけ無駄だったか。しかし登記の後に資産査定が行われることになっているらしいから、両者の関係を否定することはできないだろう。ちなみに室高1.4mの納戸の一部を二階に参入しろという確認申請上の指導は、登記上は参入不要となったので延べ面積は登記の方が若干小さくなった。これでよしとしよう。

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# by toshiohm | 2010-08-25 11:27 | 税金・登記など
2010年 08月 24日
ホームステイ
家造りを急いだ理由の一つは彼がわが家にホームステイをすることになっていたからだ。気温10から15℃という北イングランドから来て3週間滞在し、地獄の様な日本の夏を十二分に体験し、食卓に出されたものはイクラから納豆まで完食して先週帰国した。しかしそれにしてもこの家でなかったら、彼は熱中症で倒れていたかもしれない。なにしろ仮住まいの家は暑かったから。
この巨体でこの暑さにもかかわらず日本が大変気に入ったようで、再来年大学からのインターンシップで運がよければまた来たいとのこと。
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# by toshiohm | 2010-08-24 16:02 | その他
2010年 08月 22日
花火
バルコニーから多摩川花火大会を見る。これは家を設計するときの重要なファクターの一つだった。夜風に吹かれビールを飲みながら見た花火は小さいが、想像力で大きく見える。おそらく遠景のビルとの無意識下の比較だろう。地平線近くの月が異様に大きく見えたりするのと同じ理屈だ。しかし花火ほど写真に撮るとがっかりするものもないなぁ。
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# by toshiohm | 2010-08-22 11:02 | 住み心地
2010年 08月 17日
登記と怒り
家を建てたら登記をしなくてはならないのだった。土地家屋調査士に依頼すると10万くらいはかかるらしい。普通の人間にはめんどくさいと感じさせるまで手続きを複雑化しておいて、その手続きを専門とする人間を作り出し、善良でちょっと怠惰な市民から金を吸い取るシステムはこれに限らない。そういった専門家たちには国家試験的なものが介在し官僚とどこかでつながっている。これが気に入らないから運転免許証だって代書屋に頼んだ事は一回もない(一回はあったか)。今でこそ自分でやるのが当たり前のようになったが、一昔前はチョーめんどくさかったのだ。土地を相続したときの登記も自分でやった(正確には奥さんがやった)。お陰で登記書は訂正印だらけになったが、たかが紙切れ一枚どうでもいいのだ。やってみれば何でもできない事はない。だいたいあの程度の事をやって、専門家と称して金をもらうというのは、奥さんの肩もんでお金をとるくらい恥ずかしいことではないのかとさえ思ってしまうのだった。
さて、新築の登記は表題登記と権利保存登記というのがあるみたいだ。表題登記をやるために法務局の出張所に二回程行った。一回目はやり方を聞いて必要書類をもらい、二回目は必要書類を作成しこれでいいかを聞きに行ったのだ。もっとも面倒なのは建物の図面を指示通りに作製する部分。B4という自宅のプリンタで印刷できない用紙で作らねばならないし、なぜかミリ単位で寸法を書き込む必要がある。有効数字なんておかまいなしだ。木造だからミリ単位の意味もない。しかしそんな事を応対に出た疲れ果てた感じの係長に言っても始まらない。「昔からそうやっております」からだ。だがそんなことは些細な事だ。問題は建築の確認申請では二階建てで通っているのに、登記上は三階建てにしなければならなくなったことだ。理屈はわからんがそうしろというからそうすることにした。そのおかげで二階三階の図面は作り直しだ。しかも面積も微妙に変わってくる。2階から2.5階への階段の扱いが違ってくる事による。これを計算しなおした。面倒くさい事は面倒くさいが、エクセルを使って二時間もあればできる。次に引き渡し書の表題が二階になっているので、登記にあわせて三階として書き直してくれという。あーわかった。わかりましたよ。書き直せばいいんでしょ、書き直せば。どうせ自分がやるんじゃないし。ということでハイレンハウスさんにはもう一度引き渡し書を書き直してもらい、印鑑証明ももらってきてもらった。あとは提出するだけとなったのだ。
これで終わりと思ったら、ちがった。これは受けとったという事であり、登記はこれから現地調査を行って不具合があれば修正し最終的に受理されるらしい。この係長の言葉の端々から伺われるのは、ナントカ調査士にやってもらえば面倒はないのにということだ。その場合にはおそらく現地調査もしなくて済ませるのかもしれない。そうは問屋がおろさないのだ。
もともとこんなことは建築業者の設計が確認申請のついでにやってしまえばお互い殆ど手間もかからないのに、わざと縦割りの別建ての手続きにして仕事を増やし自分たちを忙しくしているだけやないかー。なぜか関西弁になってしまったが、ホント行政のムダとそこに巣食う「専門家」を省いていただけないものか。


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# by toshiohm | 2010-08-17 22:07 | 税金・登記など
2010年 08月 14日
電力料金の複雑
電気料金の形態にはいろいろあって、何がお得なのかは携帯電話と同じくらいよくわからない。
全館空調は低圧電力で運転されていて、
  基本料金  4070円(4Kw契約、力率90%)
  使用料 13.2円/Kwh
だ。
一方電化上手契約だとエアコンを多用する昼間の電気料金は
  使用料  33.4円/Kwh
であるから、20円もの差で圧倒的に低圧電力の方がお得に見える。200Kwh使用時点で基本料金分を逆転する。その後は低圧電力は安い電力単価を享受できるというものだ。夜間は逆に電化上手は
  使用料 9.2円/Kwh
と4円ほど低圧電力より安くなる。しかし夏場は夜間の冷房負荷は小さいので800Kwhも使うなら断然低圧電力が有利だろう。
では太陽電池で発電させる場合はどうだ?この場合にはさらに低圧電力が有利だ。なぜなら、発電した電力は通常の100V電力の使用量を差し引いた分が余剰電力として売れるシステムなのだが、低圧電力はこれとは別計算だ(差し引きしない)からだ。もしエアコンを通常の単相100V電力で運転するならば、折角Kwhあたり48円で(2倍)で売却できる発電分が少なくなってしまうか、発電分を食いつぶして結局高い昼間の料金33.4円/Kwhを支払わなければならない。これはどう見たって低圧電力が有利だ。安い使用料を払っておいて、売電分はまるまるもらえる。
冬場はどうだろうか。同じ事のように思えるが、少し事情が変わってくる。深夜の安い電力を使った蓄熱暖房が有効になってくる。冷房の場合は蓄熱しても2階まで涼しくならないし、床だけ冷たいのは年寄りには少し不快だ(母談)。しかし暖房は蓄熱すれば高高の家では2階まで一日中暖かいし、床が暖かいのは非常に心地よい、と言われているのだ。もしこれが本当なら、暖房は夜間の安い電力9.2円を使うだけですむから,12.16円の低圧電力より安く上がるはずだ。OH邸はこれで行こうということになった。ただ冬場が低圧電力を完全停止できるか(完全停止すれば基本料金が半分になる)というと、それは自信がない。結局全館空気循環装置として各部屋の温度均一化には送風機能を使う必要があるからだ。思えばそのために導入した全館空調であった。しかし、どうせ使うなら全館空調機として補助的に使ってしまえ、という事もあるかもしれない。それほど全館空調+高高の家はどの部屋も完璧な住み心地を提供してくれているのだ(まだ夏場だけだが)。
考えてみると、全館空調や床暖房など大きな初期投資をして、これが節約した電気代で相殺できるのかというとこれは疑問だ。ただ、屋内に換気の5倍程の風量の空気循環装置をなにがしか設けてエアコンを数台配置するのと比較して、全館空調はそれほどコストアップにはならないともいえる。エアコン一台ですませるのがそもそもの出発点だが、全室の空気循環を担保しないと、暑い部屋とそうでない部屋の差は大きくなってしまう。そして最悪暑い部屋にはあらたなエアコンを導入せざるを得ない可能性もある。なかなか家族の手前冒険もできないのだ。そうだとすると、室外機を何台も置くスペースは意外に問題になる。床暖房は30坪強の一階全面にしいて100万弱だったか。何年で元が取れるのか、メンテはどうなのか。よくはわからない。結局は住み心地をいかに安く買うかという問題につきるのだろうか。

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# by toshiohm | 2010-08-14 13:32 | 省エネ・太陽電池
2010年 08月 13日
送風機
それにしても計算が合わなさすぎる。ということで何か見落としがないか考えてみたら、あった、ありましたよ。全館空調の屋内を空気循環させる送風機だ。低圧電力で運転されている。COPはコンプレッサの出力に対して定義されているので屋内の送風機の分は別に考えてやらなければならかったのだ。これは
0.35KW
だ。大したことはないように見えるが24時間連続運転されていると18日間では
151Kwh
にも達する。なんと低圧電力消費549Kwhのうち30%近くは送風機によるものだったのだ。しかもこの分は屋内の発熱にも加わってくるからダブルできいてくる。
早速これらを考慮すると、消費電力から計算される入熱量(家に侵入した熱量)は前回計算の930Kwhから
326Kwh
と、たったこれだけまで、あっけなく減ってしまったのだ。やる気の出る数値だ。それにしても送風機の計算だけでこれほどの差が出るとは誰が想像したであろうか。
さて、そうなるとQ値から計算される入熱量ももう少し詳しく検討せねばなるまい。外気温の18日間平均温度は29.3℃だ(この計算が面倒だ)。エアコン設定温度26℃として、その差3.3℃。これとQ値から18日分の入熱量を計算すると
313Kwh
消費電力から計算された326Kwhと驚く程一致してきてしまった。これだけ近づくとあらゆる見積もり誤差や仮定、無視した量などが大きくきいてくる。日射取得は少々オーバーエスティメートだし、Insulatorさんご指摘の壁面の直射による温度上昇は考慮していない。屋内の平均温度の誤差も大きくきいてくる。ので、この差13Kwhが断熱欠損であるなんて口が裂けても言えないのだ。前回のブログ記事は少々早とちりだった。計算からの証拠は示せなかったわけだが欠損は消費電力を有為に増やしているはずであることにはかわりない。。
今回の教訓は、全館空調で各部屋超均一な温度になるよう十分なだけ空気を循環させるために必要な動力は非常に大きいということだ。これはいくら低圧電力が安いといったって、エコ的観点からはとても看過できないだろう。昨日から夜間は送風も停止することにした。そのとたん、朝方暑いという苦情がきた。聞いてみると「布団をかけると」暑いということだそうだ。贅沢になったものだ。

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# by toshiohm | 2010-08-13 09:07 | トラブル
2010年 08月 11日
消費電力のお知らせと断熱欠損
かつてこれほど電気使用量のお知らせを待った事があっただろうか?それがついに来たのだ。
今回の分は、電化上手契約で7月22日から8月8日までの18日間に相当する。
昼間 6Kwh
朝晩 108Kwh
夜間 103Kwh
低圧電力 549Kwh(全館空調)
売電  268Kw(ソーラー発電)
電力消費的には大赤字だが金額的には丁度トントンだ。これはメデタイ。しかし、これらの数値から導き出されたものは、例のダクトスペースの断熱欠損の可能性なのだった。
さて、全館空調の消費電力549Kwhと家の断熱との関係を見ようとすればもう少し考察が必要だろう。生活発熱分も冷房負荷になっちゃってるからだ。まずそれを差し引かねばならない。
夜間の103Kwhは主としてエコキュート分だから屋内に放散される訳ではないので除外すると、朝晩の
108Kwh+昼間の6KWh=114Kwh
は生活発熱だ。もっとある。実は太陽光発電の売電は使用量との差し引き分を売っているのであって昼間の使用量が6Kwと低いのは殆ど発電でまかなっちゃってるからだ。影に隠れてしまった昼間の使用量は発電量がこの間で439Kwhあるから
発電量ー売電量=439 ー 268=171Kw
と実は結構ある事になる。さらに人間の発熱一人100Wとして、常時3人ほどいる勘定になるから
0.1Kw x 3人 x 24時間 x 18日 = 130 Kwh
総計すると生活発熱は 
114 + 171 +130 = 415Kwh
もあることになる。この分も空調機はせっせと冷やしていたわけだ。どおりで高断熱高気密の家は夏暑いわけだ。ただこの数値がそのまま空調機の出力に反映される訳ではない。COPは消費電力に対する冷(暖)房能力だからそれで割ってやる必要がある。
415/3=139 Kwh が生活発熱分に対応する冷房消費電力だ。したがって家の外部から侵入するネットの熱量に対して空調機が消費した電力は
549 ー 139 = 410 Kwh
ということになる。外部から侵入した熱量はこれにCOP=3をまたかけて
410 x 3 = 1240 Kwh
だったことになる。一日あたり69Kwhだ。な、なんだこの値は! 24時間ずーっと外気温が36度だとしてもQ値から換算して60Kwhだ。ぜんぜん計算があっていないではないか。
一つ考えられるのは窓からの日射取得だ。最も日のあたる西南西側の窓6m2に一週間程外付けスクリーンが取り付けられていなかった。この分はおおよそ60Kwhに相当する。さらにスクリーンが取り付けてあっても40%の光は入射するのでその分と、スクリーンを取り付けていないが入射する分も含めて全ての窓を総計して、非常に大ざっぱだが、少し多めに見積もって18日間で250Kwhくらいか。北北西の窓からの入射が意外に大きかった。これを入れて上記の計算をやり直すと、外部から熱伝導で侵入した熱量はざっと930Kwhとなり、一日あたり52Kwhだ。まだまだ全くおかしい。
この差の意味するものは、ダクトスペースの断熱欠落か。冷却器で冷やした空気を家の外部に取り出して太陽光ヒーターで温めてからまた中に入れるのだから。これはやはり早急に直してもらわないと。
今日営業のAさんが太陽光発電補助金の書類の件で来られたので、この件を聞いてみた。今Nさんが一生懸命検討してくれているらしい。




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# by toshiohm | 2010-08-11 14:23 | 省エネ・太陽電池
2010年 08月 09日
原因
昨日書いた断熱漏れがなぜ起こったか考えてみると、設計段階と施工段階の間でどうしても情報伝達の欠落が生じるということだ。もし現場監理のNさんが、設計段階の空調屋を交えた打ち合わせに出席していたなら、このような事は断じて起こらなかっただろう。Nさんは事の本質を理解して演繹できる人だからだ。自分のような断熱狂でないかぎり、ダクトに巻かれた20mmのグラスウールで結露が防げるのか、あるいはどれだけ熱が逃げるのかどうかはわからなくて当然だ。しかし、もし空調屋がそう言ったのならNさんは必ず覚えていて内側を断熱/気密し、外側も断熱したはずだ。不幸にも打ち合わせのその場にいたのは営業と設計だけだった。
とすれば、強いて言えばこの事を図面指示しなかった設計に非があることになるだろう。基本的に図面にないことはやらないか、標準的なやり方でやるだけだからだ。ただ、恐らくは非常に低い設計費のもとでは、書く図面の枚数も限られ、断熱の図面などはないから、100%非難するのも酷なような気がするのだ。低い設計費の恩恵はこちらも受けているのだから。
こういう間違いが起こらないように予め全て完璧にやりなさいということであれば、もともとこんな値段でこれほどの家はたたない。設計の至らない点があれば現場管理でカバーする。営業と設計、現場監理の間もしかり。そういうシステムであると見て取れる。その辺はメインコントラクター、請け負い設計、施主のあいだの暗黙の了解だろう。しかし、大事なのは、一旦事が起これば対処してもらう。こちらもそれに伴う不便は当然喜んで堪え忍ぶということではないか。
ところで、起こった事を全て書いているから、このブログを読めば、とんでもない会社だという印象をもたれる方もいるかもしれない。しかし、不思議なことに、確かにいろいろ起こるにつれて、むしろOH邸施主のこのビルダーに対する信頼は増してきていたりするのだった。起こった事も施工をいい加減にやったり、手を抜いたりした結果起こった訳ではない。個々の職人さんの仕事を見ればこれは良くわかる。
水漏れに対する対処は、昨日床下の水漏れのない事まで再度確認していただき、無事終了した。

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# by toshiohm | 2010-08-09 09:25 | トラブル
2010年 08月 07日
大失敗
先日の猛暑、26度設定にもかかわらず、室内の温度が27度近くまで上昇した。これは4Kwのエアコン(COP3)で容量が不足してきているという事ではないか? これが能力一杯とすればかなり計算と違う。外気温が36度。換気はoffだ。内部発熱1Kwを考慮してもなおおかしい。原因を考えてみると一つだけ思い当たるフシがあったのだ。空調のダクトだ。部屋が狭くなるのがいやだから階をまたぐダクトは全て家の外壁側にダクトスペースを作ってそこを通してもらったわけだが、このスペースを断熱してもらっただろうか?(図を参照)c0215738_1556197.jpg
そういえば空調屋Mさんを交えた打ち合わせで、ダクトスペースを屋外に出す場合には高度に断熱しないと、ダクト外部が結露して問題になった事があると言う話が出た。ダクト内部の空気は露点付近になるからだ。後日、このスペースをアイシネンで断熱するなら大丈夫でしょうという話になった事を急に思い出した。この部分の断熱は必須だったはずだ。
ただ、アイシネンの吹き付け現場に自分で足を運んでいながら、気密の事が頭にあって、パイプスペースの内側でアイシネンの気密をとった方がいいとは言ったが、外側の断熱はどうしろと言わなかったのだ。しかも、こんな重大な事をそういう目で見ていなかった。ホント何チェックしてたんだろ。不安がむらむらとわき起こってきたのだった。
今日現場監理のNさんが、例の水漏れ事件の最終復旧(とさまざまな施主のワガママに応えるため)に来てくれたので、パイプスペースの断熱をどうしたか聞いてみた。と、そこは断熱してませんよ、だったのだ!!!。 上記の説明をすると、Nさんが真っ先に心配したのは結露のほうだった。こちらはどちらかというと断熱の方だ。いわゆる餅は餅屋というやつだ。露点付近の空気がパイプに巻かれた薄いグラスウールの断熱材だけで(それとレンガタイルとベニヤ一枚)外の酷暑とふれているかと思うと気が気ではない。ダクトへの熱の流入はダクト内の空気温度が低いから相当に大きいものになっているはずだ。
いずれにしても何とかしなければならないということではNさんと一致している。アイシネンを小さな孔から注入できれば最も簡単だ。できそうな気もするのだが、Nさんは否定的だ。密閉空間に吹くと壁が膨れてきてしまう恐れがあるらしい。今日この場でいい知恵も出そうもないので、結局検討して頂く事にした。
うーんこれは大変な事になった。こんな手落ちがあっては、今まで何のための熱設計だったのか、だ。このような不確定要素があると、家の中でおこる様々な熱的諸問題に対してモデルがたてられないどころか立てる元気もでてこないのではないか。一難去ってまた一難、だ。ここはまた、ハイレンさんにいい知恵を出していただけると期待している。


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# by toshiohm | 2010-08-07 15:56 | トラブル
2010年 08月 04日
コンクリートから木へ
思えば、家造りの最初の計画は鉄筋コンクリート造りだった。外断熱で巨大な熱容量を活かし、一年中自然に家中が一定の温度になる。これが理想だと考えてのスタートだ。しかし、いくつかの展示場をまわったり、いろいろ検討して行くうちに短所も見えてきた。まず外断熱だ。外壁を形成する関係上、断熱材をなかなか厚くはできない。一時はやった比較的安価なRC-Zはたしかせいぜい70mmだ。乾式ならもう少し厚くできるかもしれないが、そう単純ではないだろう。熱橋の問題も完全には払拭できない。その点今回の2x6の発泡ウレタン吹き付けならばいとも簡単に140mmが可能だし熱橋も心配ない。しかも木造ならば外断熱にする意味すら希薄だろう。ガチガチに断熱すれば、熱容量の出番はそれほど多くはない。すぐに壁の温度も所望の温度になるからだ。これは実感だ。
建築費はもちろん高くなる。最低でも2割増しくらいか。木造ならその分いろんなところに贅沢ができる。全館空調や太陽光パネルだってできてしまうのだ。金額的な話をすれば取得税や固定資産税の基準価額が平米で木造68000円、鉄筋コンクリート造108000円と4万円違ってくる(平成21年度)。この差は大きい。しかも減価補正率が木造なら2年経過で75%、10年で半分になってしまうのに、コンクリートだと2年で93% 、10年でまだ74%だ。固定資産税でも大きな累積的な差が生じてくる。それだけ資産価値が高いという事だが、実用的には木造だって今はメンテ次第でものすごくもってしまうのだ。しかももともと100年もたせる気はないし、ずっと住むのに資産価値は関係ない。
個人的には鉄筋コンクリートの融通の利かなさがいやだった。家の陰影をつけるための凸凹や意匠的な変更に対してうまく追随してこない。もともと高価なものが、どこをどう変えると高くなったり安くなったりするのかが良くわからず、結局さいころの様な形の家になりかかった。設計との折り合いを付けるのが面倒になった。
住み心地もだ。最初は堅牢な感じでいいと思ったが、次第に洞窟の中のように感じられるようになった。この感じは一度大成パルコンの展示場のコンクリート壁に肘をぶつけてからますます強くなった。そして次第に木の優しさ、柔らかさ、曖昧さにひかれるようになっていったのだった。
もともと耐震的にはコンクリートはパーフェクトといっていい。しかし2x6のモノリシック構造も相当強いのだ。一般的に共振周波数が地震の卓越周波数より高くなるからだ。コンクリートの丈夫で長持ちは大きな利点だ。しかし自分には逆に何か取り返しのつかないものを作ってしまっているような気がするのだ。増設、改築にしたって木造の気軽さはない。壊す事すら容易でない。
スケルトンインフィルの考え方はコンクリート造でもっともうまく機能すると考えられるが、漠然と将来のありようを見据えて設計するのは難しく、かえって現状最適な設計というものに焦点が絞りにくくなるような気がする。
ということで、個人的な経験を述べたわけだが、カネのない者のひがみ的側面もあるし、コンクリートが良いと思う気持ちは十分に理解できる。
今2x6に住んで思うのは、ホントにこれでよかったということだ。コンクリート造であれば我慢せざるを得なかったことが殆ど全て実現できたといえるだろう。30mm厚の構造用合板を一階、二階とも敷いたおかげで、歩いた感じは極めて堅牢な感じだ。それでいて、コンクリートのような「絶対譲らんもんね」ほどの固さはない。しかも一日中全館極めて快適な温度に保たれており、これ以上何を望むのかという感じだ。おっと、あとは電気代がどうなるかだ。それと超巨大地震が発生したときにどうなのか、だ。拙宅の場合、地盤の崩れの方が心配なのだ。

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# by toshiohm | 2010-08-04 00:07 | 住み心地
2010年 08月 01日
感謝
入居して10日も瞬く間に経ってしまったのだが、細かい点を除けば全員大満足と言っていいだろう。15日に引き渡しを受けてからもハイレンハウスにはホントいろいろとサービスでやっていただいたので家族でおさらいし、忘れないようにここに記録し、もって感謝の意を表したい。
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1. ニトリで勝手に買ってきた最も安く、伸縮可能なカーテンレールやロールスクリーンの取り付け15カ所。家中のフックの取り付け十数カ所。細々したハンガー類取り付け。外壁レンガ上につたをはわせるフックのとりつけ。
2. 自分でインターネット購入し、レンガ壁の上に折角取り付けてもらったが気に入らなかった外灯3カ所の取り外しと、新たにやはりインタネット購入した外灯3カ所の取り付け。(米国製の安いやつだったので今度はパッキングもなくコーキングもお願いするはめになった。)
3. 洗濯物干し一箇所増設(材工:写真)
4. テレビ台の可動棚(これはちょっと微妙。図面からは抜けていたが、確かに設計のSさん、営業のAさんに言ったと母が主張している。考えてみると今まで言った言わないの話はこれに限らず全てハイレンハウス側が折れてくれたのだ。)
5. 引き渡しを受けてから引っ越すまで一週間の電気料金の支払い(ここまで気が利く人ってホントにいるんだ。残工事が少しあったからだろうけど、良心的だなぁ。)
6. 古い家から取り外してきた壁付け灯(数十年前の物)の修理ととりつけ。(中身が絶縁体から何からぼろぼろになっていた。これなどはどう見たってビルダーさんの仕事ではないだろう。純粋なご好意だ)
7.一階床の塗装とワックスがけ。
8. 納戸間の通風口。
まだあったかもしれないが、これだけみても水漏れ事件を帳消しにして十分にお釣がくると個人的には思うのだ。竣工後S社長が言っておられたが、「これからが本当の付き合いです」の意味合いを会社として身をもって示して頂いたと思っている。感謝。
そういえば現場で転落したYさんを竣工の日に病院に見舞った。事故直後はふさぎ込んでいる様子だったが、随分元気になって、後遺症もなさそうだとのことで本当に安心したのだ。是非一度完成した家を見に来てもらいたいものだ。

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# by toshiohm | 2010-08-01 22:24 | ハウスメーカー
2010年 07月 27日
全館空調
全館の空気を積極的に循環させる装置として、全館空調を採用するというアホらしい選択をした、いや、せざるを得なかったわけだが、現在この全館空調(空調機としても使用)は完璧に機能しており、外は地獄の業火に焼かれるような猛暑にあっても、家の中はまるで何事もなかったかのように一日中高原の別荘にでもいるような感じ、なのだ。現在26℃設定で全ての部屋の温度差が日中の最も暑い時間帯でさえ、最大0.7℃という驚異的に平等な状態を維持している。
この空調機は定格5馬力即ち4Kw弱であるが、例の35℃という記録的猛暑の中でも700m3(納戸、床下含む)を越える屋内空間を26℃に余裕で保つのだから、おそらくまだ自分の能力を全て出し切っていない状況である(定格に達していない)と希望的には思われるのだ。
これは高度に断熱したお陰である事ももちろんだが、計算上では日射を制限したことによる効果の方がむしろ大きい。OH邸は断熱のために窓の大きさを犠牲にはしなかった。故に窓が総計約38m2にもふくれあがってしまっているから、窓からお日様が自由に入り込めるようにしていたら如何に屋根や壁を断熱しても最大数Kwの日差しが忍び込んでしまうことになっただろう。
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一番の立役者は外付けロールスクリーンだ(トステム製)。オーニングと比べれば価格は1/5程ですむ。写真のように、眺望を完全には遮蔽しないしとても明るい。下の二枚の写真ではよくわからないかもしれないが、スクリーン越しの光に手をかざしてみると、光はほのかに暖かさを感じる程度にまで減衰しているのだ。
「エアコン一台ハウスへの挑戦」のサブタイトルで全館空調では、なんだか詐欺の様な話だ。4Kwのエアコン1台ですんでいるじゃないか、と大人げなく言い張ってみる事もできるかもしれないが、やはり市販のエアコン一台を2.5階リビングダイニングに設置し、全館空調はその送風機能のみを使って全館を冷暖房する試みはいずれ行って行くつもりなのだ。そのために現在の全館空調の空調機がどれほどの電力を使用しているのかを把握する必要があるだろう。そして、それに見合うエアコンを設置する予定だ。しかし現在の心地よさは必ず犠牲になることは目に見えている。なぜなら、いかに空気を循環しようと、エアコンを設置した部屋がどうしても最も低い温度になりその空気を各部屋に分配するかたちになるからだ。温度分布は免れない。エアコンを設置するなら納戸か床下がいいと思われ、その温度をグンと下げそれを分配するしか方法はないかもしれない。

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# by toshiohm | 2010-07-27 20:00 | 住み心地