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2010年 07月 27日
全館空調
全館の空気を積極的に循環させる装置として、全館空調を採用するというアホらしい選択をした、いや、せざるを得なかったわけだが、現在この全館空調(空調機としても使用)は完璧に機能しており、外は地獄の業火に焼かれるような猛暑にあっても、家の中はまるで何事もなかったかのように一日中高原の別荘にでもいるような感じ、なのだ。現在26℃設定で全ての部屋の温度差が日中の最も暑い時間帯でさえ、最大0.7℃という驚異的に平等な状態を維持している。
この空調機は定格5馬力即ち4Kw弱であるが、例の35℃という記録的猛暑の中でも700m3(納戸、床下含む)を越える屋内空間を26℃に余裕で保つのだから、おそらくまだ自分の能力を全て出し切っていない状況である(定格に達していない)と希望的には思われるのだ。
これは高度に断熱したお陰である事ももちろんだが、計算上では日射を制限したことによる効果の方がむしろ大きい。OH邸は断熱のために窓の大きさを犠牲にはしなかった。故に窓が総計約38m2にもふくれあがってしまっているから、窓からお日様が自由に入り込めるようにしていたら如何に屋根や壁を断熱しても最大数Kwの日差しが忍び込んでしまうことになっただろう。
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一番の立役者は外付けロールスクリーンだ(トステム製)。オーニングと比べれば価格は1/5程ですむ。写真のように、眺望を完全には遮蔽しないしとても明るい。下の二枚の写真ではよくわからないかもしれないが、スクリーン越しの光に手をかざしてみると、光はほのかに暖かさを感じる程度にまで減衰しているのだ。
「エアコン一台ハウスへの挑戦」のサブタイトルで全館空調では、なんだか詐欺の様な話だ。4Kwのエアコン1台ですんでいるじゃないか、と大人げなく言い張ってみる事もできるかもしれないが、やはり市販のエアコン一台を2.5階リビングダイニングに設置し、全館空調はその送風機能のみを使って全館を冷暖房する試みはいずれ行って行くつもりなのだ。そのために現在の全館空調の空調機がどれほどの電力を使用しているのかを把握する必要があるだろう。そして、それに見合うエアコンを設置する予定だ。しかし現在の心地よさは必ず犠牲になることは目に見えている。なぜなら、いかに空気を循環しようと、エアコンを設置した部屋がどうしても最も低い温度になりその空気を各部屋に分配するかたちになるからだ。温度分布は免れない。エアコンを設置するなら納戸か床下がいいと思われ、その温度をグンと下げそれを分配するしか方法はないかもしれない。

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by toshiohm | 2010-07-27 20:00 | 住み心地


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