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2010年 10月 29日
風呂110杯
ついに21.3℃。まだまだ暖房なしで頑張れる温度だ。暖房なしで24時間で温度の落ち方が1.7℃。昨日日が射さずに11℃までしか気温が上がらなかったから気温は9.5から11℃の間でしか変化しなかった。さて、これでこの家の熱容量を見積もってみよう。
気温がそれ程変動しなかったので家からの放熱量もQ値から簡単に計算できる。結論だけ言うと

内部発熱量(生活熱)  19Kwh
放熱量  61 Kwh*   この差し引き分40.5が家本体の蓄熱分から1.7℃相当吐き出された分だ
熱容量 85800(KJ/℃) **

と言われたってなんのこっちゃ。よくわからないのでとにかく水に換算してみると
   88940/4200 = 21.2 m3
の体積分の水が蓄熱物としてあることになる。うーん。これでもよくわからない。じゃあ風呂の水が約180リットルだから
   わが家の熱容量は お風呂110杯分
というと少しはピンとくるだろうか。うん、これなら蓄熱効果もありそうだ。

通常2x4住宅の木材使用量は単位床面積(m2)あたり、一説によると0.17m3と言われており、OH邸の場合37m3ということになる。木材の熱容量は水の20%程度だから水換算で木材はせいぜい8m3程度しかない。熱容量として大きいのは床下の蓄熱モルタルだ。容積で8m3ある。しかしコンクリートの熱容量は驚くかもしれないが水の半分程度だ。そうすると水換算で4m3。あと9m3の水相当分が残ってしまう。これらは種々の金属を含む家の設備や納戸にしまいこまれたおびただしい量のガラクタなのだろう。 ガラクタもそういう意味では存在するだけで価値があったりするのだ。 
「存在に意味がある」なにか一つ教えられたような気がする。

   * 1.01(Q値)x220(延べ床面積)x11.5(平均温度差)x24(時間) 
 ** (61-19) x 3600 (秒) / 1.7(24時間後の温度差)
***ここに示した計算はQ値から放熱量を求めているが、実際には実効的なQ値はこの値よりいいと思われる。例えば通気胴縁は断熱の助けになっているはずだし、窓には夜間カーテンがかけられている。放熱量が少なければ熱容量はもっと小さくなる。そうするとガラクタは水相当で8m3も必要なくなる。

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by toshiohm | 2010-10-29 10:20 | 住み心地


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